2026年7月3日(金)のこどもニュース
木の葉を食べる外来生物「キオビエダシャク」 大分市が注意を呼びかけ
みなさんの家や学校のまわりには、庭や生けがきに植えられた木がたくさんありますね。理科で学んだように、こん虫には「卵→幼虫→さなぎ→成虫」という順で育つものがいて、幼虫はまわりの植物の葉を食べて大きくなります。今、大分市では、もともと日本にいなかった「外来生物」の虫が増えて、身近な木の葉を食べてしまうことが心配されています。
大分市の「環境政策課」は2026年7月1日、「キオビエダシャク」というガの仲間による「食害」に注意するよう、あらためて呼びかけました。キオビエダシャクは東南アジア原産の外来生物で、黄色い帯の模様があるのがとくちょうです。幼虫はイヌマキやナギという木の葉を食べる害虫で、大量に発生したときには、木がかれてしまう場合もあります。大分市には去年の秋から見つけたという報告があり、今年の6月からは問い合わせが急増しています。キオビエダシャクは1年に4回から5回発生し、「一世代」はおよそ2か月です。成虫を効果的に退治する方法はないため、幼虫のうちに「防除」をすることがとても重要です。数が少ないときは、木をゆすって幼虫を落とし、つかまえて退治します。大量に発生したときは、「薬剤散布」を行います。なお、キオビエダシャクには人の体への害はありません。
最後に、記事に出てきた言葉を確認しましょう。「外来生物」とは、もともとその土地にいなかったのに、外国など別の場所から入ってきた生き物のことです。「食害」とは、虫などが植物の葉などを食べてしまう害のことです。「一世代」とは、卵から育った虫が、次の世代の卵を残すまでのひとまとまりの期間のことです。「防除」とは、害虫が増えるのを防いだり、取り除いたりすることです。「薬剤散布」とは、虫を退治するための薬をまくことです。身近な木の葉が急に減っていないか、通学路や公園で観察してみるのもよいですね。小さな変化に早く気づくことが、まちの緑を守る第一歩につながります。
世界気象機関が「エルニーニョ現象」の発生を発表 世界の広いはんいで気温が高くなるおそれ
「今年の夏はいつもより暑いな」と感じたり、急にはげしい雨がふったというニュースを見たりしたことはありませんか。理科で学んだように、日本の天気は雲の量や動きと関係していて、気象情報をもとに予想することができます。じつは、天気を左右するのは空のようすだけではありません。海の水の温度も、世界中の天気に大きなえいきょうをあたえています。日本から遠くはなれた南アメリカの海の温度の変化が、地球全体の気温や雨のふり方を変えることがあるのです。
2026年6月2日、国際連合の専門機関である「世界気象機関(WMO)」は、南アメリカのペルーの沖の海で、海面の水温が高い状態が続く「エルニーニョ現象」が発生したと発表しました。世界気象機関の予測では、エルニーニョ現象は6月から8月に80%(100回のうち80回起きるくらいの高い割合)の確率で発生し、11月まで90%の確率で続く見こみです。天気をコンピューターの計算で予想するしくみである複数の「予測モデル」が、どれも同じような結果を示しているといいます。世界気象機関は、「熱波」や「干ばつ」、「豪雨」などの異常気象が起きる可能性が高く、「南緯60度から北緯60度」までの陸地の大部分で、気温が平年(ふだんの年の平均)を上回る可能性が極めて高いとしています。世界気象機関のセレステ・サウロ事務局長は、「人命を守り、経済や地域社会への影響を和らげるため」に、対策を手助けする考えを示しました。
ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「世界気象機関(WMO)」は、天気や気候について世界の国々が協力するための国際連合の機関です。「エルニーニョ現象」とは、南アメリカのペルー沖の海面の水温が、平年より高い状態が長く続く現象で、世界中の天気に変化をもたらします。「熱波」はとても暑い日が何日も続くこと、「干ばつ」は雨が長い間ふらず、水が足りなくなること、「豪雨」は短い時間にはげしい大雨がふることです。こうしたふだんとは大きくちがう天気をまとめて「異常気象」といいます。また、「南緯60度から北緯60度」とは、南極や北極に近い場所をのぞいた、地球の大部分の地域を指します。日本でも、エルニーニョ現象が起きると、夏や冬の気温や雨のふり方が変わることがあります。この夏は、暑さで体調をくずさないように気をつけたり、大雨のときにどこへにげるかを家族と話し合ったりして、気象情報に気を配りながら、自分にできる備えを考えていきましょう。