日本人にほんじんのだいちょうがんの半分はんぶんに、きんのどくのあとが見みつかりました

日本人のだいちょうがんの半分に、きんのどくのあとが見つかりました
大腸菌 出典: Photo by Eric Erbe, digital colorization by Christopher Pooley, both of USDA, ARS, EMU. (PD / Wikimedia Commons)

わたしたちの体からだの中なか、とくにおなかの中なかには、目めに見みえないほど小ちいさな生いき物ものがたくさんすんでいます。その中なかには、だいちょうきんとよばれるなかまもいます。食たべた物ものは、口くちから入はいって体からだの中なかの長ながい道みちを通とおり、外そとに出でていきます。その道みちの後うしろのほうが、だいちょうです。このだいちょうにできる悪わるい病気びょうきを、だいちょうがんと言いいます。

日本人のだいちょうがんの半分に、きんのどくのあとが見つかりました
大腸菌 出典: Photo by Eric Erbe, digital colorization by Christopher Pooley, both of USDA, ARS, EMU. (PD / Wikimedia Commons)

2025年ねんには、世界せかいの国々くにぐにの研究けんきゅうグループが力ちからを合あわせて、およそ1000人にんのだいちょうがんを調しらべました。けれども、その中なかに日本人にほんじんは28人にんしかいませんでした。そこで、もっとたくさんの日本人にほんじんを調しらべる研究けんきゅうが行おこなわれました。

2026年ねん8月がつ10日とおか、日本にほんの時間じかんで午後ごご6時じ、東とう京きょう大だい学がく医い科か学がく研けん究きゅう所じょと大おおさか大学だいがくの研究けんきゅうグループが、新あたらしく分わかったことを発表はっぴょうしました。この研究けんきゅうは、イギリスの科学かがくのざっしであるネイチャー・ジェネティクスの、インターネットで読よめるところにのりました。東京大学とうきょうだいがくと大おおさか大学だいがくの研究けんきゅうグループは、東京とうきょうと大おおさかに住すむだいちょうがんの人ひと、200人分にんぶんのゲノムを全部調ぜんぶしらべました。すると、だいちょうきんのあるなかまが作つくるどく、コリバクチンによってついたきずのあとが、200人にんのうち44.8パーセントの人ひとに見みつかりました。これは、日本人にほんじんのだいちょうがんのおよそ半分はんぶんにあたります。40才さいより前まえにだいちょうがんになった人ひとだけで見みると、その数かずはおよそ70パーセントにもなりました。体からだの中なかには、生いき物もののせっけいずのようなはたらきをする、いでんしというものがあります。コリバクチンによるきずは、APC、BRAF、TP53という、がんを大おおきくするもとになるいでんしにも見みつかりました。中なかでもAPCのきずは、10才さいになる前まえの小ちいさいころに、すでにできていたかもしれないことも分わかりました。また、このきずのあとは、1965年ねんより後あとに生うまれた世代せだいの人ひとに多おおく見みられました。さらに東京大学とうきょうだいがくと大おおさか大学だいがくの研究けんきゅうグループは、おなかの中なかにすむきんをまとめて調しらべ、AIというコンピューターのぎじゅつも使つかいました。そして、だいちょうがんは大おおきく4つのタイプに分わけられることも分わかりました。

むずかしい言葉ことばを、やさしく言いいかえます。「大腸だいちょう」は、食たべ物ものが通とおる体からだの中なかの長ながい道みちの、後うしろのほうの部分ぶぶんです。「遺伝子いでんし」は、体からだをどのように作つくるかが書かかれた、生いき物もののせっけいずのようなものです。そのいでんしを全部集ぜんぶあつめたものが「ゲノム」です。「変異へんい」は、そのいでんしについたきずのことです。「コリバクチン」は、だいちょうきんのあるなかまが作つくるどくで、いでんしにきずをつけます。わたしたちの体からだは、目めに見みえない小ちいさな生いき物ものと、いつもいっしょに生いきています。今回こんかいの研究けんきゅうは、だいちょうがんがどのようにして起おきるのかを知しるための、大切たいせつな手てがかりの一ひとつです。