2026年8月11日(火・山の日)のこどもニュース
フランスで深刻な干ばつ 国土の約7割で水の利用が制限される

みなさんは、じゃ口をひねれば当たり前のように水が出てくる暮らしをしています。しかし、雨が長い間ほとんど降らないと、川や地下水の水がへり、飲み水や農業に使う水が足りなくなってしまいます。今、ヨーロッパの国フランスでは、雨不足による干ばつがとても深刻になっていて、国をあげての対応が始まっています。

フランスの「エコロジー移行・生物多様性・気候自然国際交渉省」という、自然や気候の問題を担当する役所のモニク・バルビュ大臣は、2026年8月10日、干ばつについて話し合う会合を開くと発表しました。会合は8月12日の午後2時から、ホテル・ド・ロクロールという場所で開かれる予定です。この会合にモニク・バルビュ大臣は、水の様子を予測して見守る専門家の集まりである水文学予測かんし委員会(CASH)と、各地の県庁を招きます。
あわせてモニク・バルビュ大臣は、8月9日時点のフランス全国の水の様子も明らかにしました。フランス本土のすべての県にあたる99県が、少なくとも「注意」レベルに指定されています。そのうち67県は、最も重い「危機」レベルで、これはフランス国内の県の大多数にあたります。さらに21県が、その次に重い「強化警戒」レベルです。この結果、フランスの国土の約7割が、水の利用を制限される対象になっています。
8月12日の会合では、フランスの気象当局であるメテオ・フランスと、地質・鉱山研究所(BRGM)がまとめた最新の調べをもとに、地下水や川、土の中の水分の様子のほか、干ばつが動物や植物にあたえるえいきょうについても話し合われる予定です。
ここで、難しい言葉をせつめいします。「干ばつ」とは、雨が長い間ほとんど降らず、川や地下水の水がへって、水が足りなくなることです。「水利用制限」とは、水が足りなくならないように、水の使い方に決まりを設けて、使える量をへらす取り組みのことです。「水文学」とは、雨や川、地下水など、水のめぐりを調べる学問のことです。
干ばつは遠い国の出来事のように思えるかもしれませんが、水が限りある大切な資源であることは、日本でも同じです。日本でも雨が少ない年には、川やダムの水がへって水不足になることがあります。ふだんから水を大切に使うことや、世界の水の問題に関心を持つことが、みなさんの未来の暮らしを守ることにつながります。
ひめじ城の入城料が新しく 市民は1,000円、市外の人は2,500円に

兵庫県ひめじ市にあるひめじ城は、白く美しい天守で知られる、日本を代表するお城です。国内だけでなく世界中から、毎年たくさんの観光客がおとずれます。しかし、何百年も前に建てられたお城を美しいまま未来に残すには、修理や手入れに多くのお金がかかります。そこで、お城を管理するひめじ市は、料金のしくみを見直すことにしました。

ひめじ市は令和8年(2026年)2月9日、ひめじ城と城の周辺のしせつの入城料などを改定すると発表しました。令和8年3月1日からは、ひめじ市民の料金と、市外に住む人の料金を分ける二重価格が取り入れられます。ひめじ城の入城料は、市民が1,000円、市民以外の人が2,500円で、その差は2.5倍になります。また、ひめじ城と、すぐ近くにある庭園の好古園の両方に入れる共通券は2,600円です。18さい未満の人は、市民でも市外の人でも無料で入ることができます。ひめじ市によると、料金の改定で集まったお金は、特別史跡であるひめじ城のいじ管理や運営、保存修理や整備、そして歴史を感じられる空間づくりに使われるということです。
ニュースに出てきた「二重価格」とは、同じ場所やサービスでも、住んでいる地域などによってちがう料金を定めるしくみのことです。また「特別史跡」とは、日本の歴史を知るうえで特に価値が高いとして、国が法律にもとづいて守ると決めた場所のことです。ひめじ城のような大切な文化財を未来へ受けついでいくには、たくさんのお金と人の力が必要です。みなさんの住む町にも、長い間守られてきた文化財があるはずです。だれがどのようにお金を出して守っていくのかを考えることは、地域の宝を未来へつなぐ第一歩になります。
H3ロケット9号機、打ち上げ成功 みちびき7号機を宇宙へ

スマートフォンの地図アプリやカーナビで、自分が今いる場所がすぐにわかるのは、宇宙にある人工衛星のおかげです。人工衛星が出す電波を受け取ることで、地球の上のどこにいるのかを測ることができます。日本は、みちびきという名前の衛星を打ち上げて、位置の情報をより正確にする準天頂衛星システムというしくみを整えてきました。今回、その新しい仲間が宇宙へ飛び立ちました。

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2026年(令和8年)8月11日の朝早く、4時23分31秒(日本標準時)に、鹿児島県にある種子島宇宙センターからH3ロケット9号機を打ち上げたと発表しました。ロケットには、準天頂衛星システムの衛星である、みちびき7号機が積まれていました。H3ロケット9号機は計画どおりに飛行し、打ち上げから約29分4秒後に、みちびき7号機を正常に切りはなしました。そしてJAXAは、みちびき7号機が予定どおりの軌道に入ったことを確認したと発表しました。
ここで、ニュースに出てきた言葉を説明します。「準天頂衛星システム」とは、日本のほぼ真上に近い空を通るように回る衛星を使って、自分のいる位置を正確に測れるようにする日本のしくみです。高いビルや山に囲まれて電波が届きにくい場所でも、真上に近いところにいる衛星からなら電波を受け取りやすくなります。「軌道」とは、衛星が宇宙で地球の周りを回る、決まった道のことです。
みちびきの衛星が増えると、カーナビや地図アプリが使いやすくなるだけでなく、農業の機械を自動で動かしたり、災害のときに人のいる場所を確かめたりすることにも役立つと期待されています。宇宙の技術は、遠い世界の話ではなく、わたしたちの毎日の生活を支えているのです。