2026年8月28日(金)こどもニュース

使つかわれなくなったはたけに87しゅるいのとりがすんでいた

使われなくなった田や畑に87しゅるいの鳥がすんでいた
オオヨシキリ

つくひとがいなくなって、そのままになったはたけを「耕作放棄地こうさくほうきち」といいます。日本にほんのあちこちにあるこうした土地とち調しらべたところ、わせて87しゅるいのとりがすんでいることがかりました。そのなかには、かずがとてもすくなくなっているとりもふくまれていました。日本にほんにぜんぶで300ほどしかいないといわれるアカモズや、50よりすくないとされるサンカノゴイが、子育こそだての時期じきのあいだずっと、ある土地とちつかりました。オオジシギやオオセッカなど、かずすくなくなって心配しんぱいされている7しゅるいのとりが、そこで子育こそだてをしたりふゆをこしたりしていることもたしかめられました。

使われなくなった田や畑に87しゅるいの鳥がすんでいた
オオヨシキリ

調しらべたのは、国立こくりつかんきょう研究所けんきゅうじょ森林しんりんそうごう研究所けんきゅうじょ北海道大学ほっかいどうだいがく研究けんきゅうチームです。北海道ほっかいどうから九州きゅうしゅうまでの199しょで、とりかぞえました。使つかわれなくなったはたけのほかに、ヨシなどがしげるしめった草地そうちもりちいさいおおきくつくりなおした水田すいでんつくりなおしていない水田すいでんはたけもふくめて、子育こそだての時期じきふゆをこす時期じき二回にかいずつ調しらべています。さらに、世界せかいのあちこちでおこなわれたおなじような研究けんきゅうあつめて調しらなおし、日本にほんそと土地とちともくらべました。

つかったとりは、おもなすみかによっていつつのグループにけられました。しめった草地そうちとり草原そうげんとりもりとりつちがむきしの場所ばしょをこのむとりかわいけのそばにすむとりです。すると、使つかわれなくなったはたけにすむとりは、土地とちのようすによっておおきくちがっていました。みずはけがわるくヨシがしげるひくい土地とちでは、オオジシギやオオヨシキリのような、しめった草地そうちとりおおくいました。みずはけがよくがしげるやまでは、ウグイスやシジュウカラのようなもりとりおおくいました。

おどろいたのは、はたけ使つかわれなくなることがとりにとってよいことかどうかが、土地とちによって反対はんたいになっていたことです。ポーランドやブルガリア、それに子育こそだての時期じき本州ほんしゅうなかよりみなみでは、その土地とちにすむとり半分はんぶんよりおおくが、農地のうちおもなすみかにするとりでした。こうした場所ばしょでは、使つかわれなくなったはたけとりのしゅるいは、農地のうちよりもすくなくなっていました。子育こそだての時期じき九州きゅうしゅうでは、つくりなおしていない水田すいでんとりのしゅるいは、使つかわれなくなったはたけのおよそ1.4ばいかんがえられます。その水田すいでんは、おおきくつくりなおした水田すいでんとくらべても、およそ1.8ばいでした。

一方いっぽう、ロシアやオーストラリア、子育こそだての時期じき北日本きたにほんふゆをこす時期じき南日本みなみにほんでは、これと反対はんたいでした。ここではしめった草地そうちとりもりとりおおく、農地のうちよりも使つかわれなくなったはたけのほうが、とりのしゅるいがおおかったのです。子育こそだての時期じき北海道ほっかいどうでは、ひくい土地とち使つかわれなくなったはたけにすむとりのしゅるいは、つくりなおしていない水田すいでんのおよそ2.4ばいになるとかんがえられます。

ふゆには、南日本みなみにほん使つかわれなくなったはたけが、北日本きたにほんのしめった草地そうち子育こそだてをしたわたりどりの、ふゆをこす場所ばしょにもなっていました。おか山県やまけんのある土地とちでは、ふゆ2ヘクタールあたり73のオオジュリンがつかりました。

この研究けんきゅうから、その土地とちにどのグループのとりおおいかをれば、はたけ使つかわれなくなったときにとりのしゅるいがふえるのか、へるのかをまえもって見当けんとうをつけられることがかりました。研究けんきゅうのまとめは、2026ねん7がつ27にちにアメリカの科学かがくのざっしに発表はっぴょうされました。