かごの中なかのニワトリと歩あるきまわるニワトリ たまごの味あじがちがった

かごの中のニワトリと歩きまわるニワトリ たまごの味がちがった
平飼い 出典: Photo by Alexas Fotos on Pexels

ニワトリのかい方かたには、大おおきく分わけて二ふたつあります。一ひとつは「ケージ」というかごの中なかでかうやり方かたです。もう一ひとつは「平飼ひらがい」といって、かごに入いれず、ニワトリがゆかを自由じゆうに歩あるきまわれるようにしてかうやり方かたです。

かごの中のニワトリと歩きまわるニワトリ たまごの味がちがった
平飼い 出典: Photo by Alexas Fotos on Pexels

東京農工大学とうきょうのうこうだいがくの新村にいむらつよし先生せんせいたちの研究けんきゅうグループは、このかい方かたのちがいだけで、たまごの味あじがかわることを発見はっけんしました。かごしま大学だいがくや京都大学きょうとだいがくなど、ほかの四よっつの大学だいがくといっしょに調しらべ、8月がつ31日にちに発表はっぴょうしました。

いちばん大おおきなちがいは、たまごの味あじです。ケージのニワトリのたまごは、クリーミーな味あじになりました。平飼ひらがいのニワトリのたまごは、うまみやあまみが強つよくなりました。

ケージのニワトリは、あまり動うごけません。そのため、あぶらのもとになる「脂肪しぼう」が、血ちや、たまごの黄身きみに多おおくなっていました。これがクリーミーな味あじのもとです。プリンにすると、このとくちょうがよく出でました。いっぽうで、にがみのもとになるせいぶんもふえていて、おいしさが下さがるわけにもなっていました。

平飼ひらがいのニワトリは、よく動うごきます。すると、うまみやあまみのもとになる「アミノ酸さん」が、たまごの白身しろみに多おおくなっていました。茶ちゃわんむしにすると、うまみやなめらかさがよく出でました。

研究けんきゅうグループは、同おなじ部屋へやの中なかにケージと平飼ひらがいの場所ばしょを用意よういし、エサも同おなじにして、5年間ねんかんニワトリとたまごをくらべました。100人以上にんいじょうの人ひとに、プリンや茶ちゃわんむしにして食たべてもらい、味あじをくらべました。さらに、黄身きみや白身しろみや血ちのせいぶんと、「肝臓かんぞう」という、体からだの中なかであぶらなどを作つくるはたらきをする部分ぶぶんのはたらきも調しらべました。

その結果けっか、エサが同おなじでも、動うごけるかどうかだけでニワトリの体からだのはたらきがかわり、それが血ちを通とおってたまごにうつって、味あじがかわることがわかりました。研究けんきゅうグループは、ケージのたまごと平飼ひらがいのたまごには、それぞれ合あうりょう理りがあるといえると発表はっぴょうしています。

なぜ、このちがいが大切たいせつなのでしょうか。世界せかいでは、動物どうぶつにやさしいかい方かたの「アニマルウェルフェア」が広ひろがり、ケージをやめる国くにがふえています。ただ、平飼ひらがいのたまごは、ねだんが高たかくなります。そのぶんのよさがあるのか、たしかめなくてはいけませんでした。これまでの研究けんきゅうでは、平飼ひらがいのニワトリが草くさや虫むしも食たべてしまうため、かい方かただけのちがいはわかりませんでした。今回こんかいはエサを同おなじにしたことで、かい方かただけでたまごの味あじがかわることを、はっきりさせたのです。