ニューヨーク市し、小中学生しょうちゅうがくせいの生成せいせいAI利用りようを1年間禁止ねんかんきんしに

ニューヨーク市、小中学生の生成AI利用を1年間禁止に
ニューヨークの学区 出典: Wikideas1 (PD / Wikimedia Commons)

アメリカのニューヨーク市しの公立学校こうりつがっこうでは、文章ぶんしょうや画像がぞうを自動じどうで作つくり出だす「生成せいせいAI」を、これまで小学生しょうがくせいや中学生ちゅうがくせいも使つかうことができました。生成せいせいAIは、質問しつもんを打うちこむと、まるで人ひとが書かいたような答こたえを返かえしてくれるソフトウエアです。

ニューヨーク市、小中学生の生成AI利用を1年間禁止に
ニューヨークの学区 出典: Wikideas1 (PD / Wikimedia Commons)

その使つかい方かたが、2026-2027学年度がくねんどから大おおきく変かわります。ニューヨーク市しのゾーラン・クワメ・マムダニ市長しちょうと教育局長きょういくきょくちょうのカマル・H・サミュエルズさんは9月がつ2日ふつか、就学前しゅうがくまえのクラス(2-K)から8年生ねんせいまでの児童じどう・生徒せいとが生成せいせいAIを使つかうことを、1年間禁止ねんかんきんしすると発表はっぴょうしました。アメリカの8年生ねんせいは、日本にほんの中学ちゅうがく2年生ねんせいにあたります。対象たいしょうになるのは公立校こうりつこうの児童じどう・生徒せいとおよそ60万人まんにんで、市しの公立校こうりつこうに通かよう子こども全体ぜんたいの3分ぶんの2にあたる人数にんずうです。禁止きんしされるのは生成せいせいAIを組くみこんだソフトウエア全体ぜんたいで、人ひとと会話かいわする相手あいてのようにふるまう「コンパニオン型がたチャットボット」もふくまれます。コンパニオン型がたチャットボットは、高校生こうこうせいもふくめたすべての学年がくねんで禁止きんしになります。

あわせて、学年がくねんごとに画面がめんを見みる時間じかんの目安めやすも決きめられます。2年生以下ねんせいいかは、1人りに1台だいずつ機器ききを使つかう形かたちの学習がくしゅうを制限せいげんします。3年生ねんせいから5年生ねんせいは1日にち30分ぷん、6年生ねんせいから8年生ねんせいは1日にち45分ふんが上限じょうげんの目安めやすです。

ただし例外れいがいもあります。障しょうがいのある生徒せいとを助たすけるための技術ぎじゅつや、複数ふくすうの言語げんごを学まなんでいる生徒せいと、コンピュータサイエンスなど将来しょうらいの仕事しごとに備そなえるプログラムでは、引ひき続つづきAIを使つかえます。教師きょうしも、授業じゅぎょうの計画けいかくや学校がっこうの事務じむの仕事しごとでAIを使つかい続つづけることができます。

高校生こうこうせいには、禁止きんしではなく別べつの取とり組くみが用意よういされます。一ひとつは、AIの答こたえをそのまま信しんじるのではなく、本当ほんとうに正ただしいのかを自分じぶんで考かんがえる「批判的思考力ひはんてきしこうりょく」を育そだてるためのAIリテラシー授業じゅぎょうで、年ねんに2回かい、45分ふんの授業じゅぎょうを2コマずつ行おこないます。もう一ひとつは、限かぎられた学校がっこうでAIを試ためしに使つかってみるプログラムです。対象たいしょうは最大さいだいで5つの校区こうくや分野ぶんや、最大さいだい5万人まんにんで、全生徒ぜんせいとのおよそ5%です。使つかえるのは、国語こくごのQuill(週しゅう15分以内ふんいない)、数学すうがくのEdia(週しゅう20分以内ぷんいない)、Brisk Teaching(週しゅう10分ぷんから20分ぷん)、Playlab(1つの評価期間ひょうかきかんに課題かだい2件けんまで)、Intel AI-Ready Schools(週しゅう1コマ)の5種類しゅるいで、それぞれ使つかえる時間じかんや回数かいすうが決きめられています。

今回こんかいの禁止きんしは、ずっと続つづける決きまりではなく、1年間ねんかんの一時停止いちじていしという形かたちです。市しはこの学年度中がくねんどちゅうに、学生がくせい、教育者きょういくしゃ、保護者ほごしゃ、議員ぎいん、専門家せんもんかなどが集あつまる「Technology in Schools Coalition」という組織そしきを発足ほっそくさせます。この組織そしきが、AIの禁止きんしや画面がめんを見みる時間じかんの制限せいげんが子こどもたちにどんなえいきょうをあたえたのかを確たしかめ、報告書ほうこくしょにまとめて公表こうひょうする予定よていです。