1買い物客が、とつぜんさいがいの中に げきのようなぼうさいくんれん


木を切って使いながら、森にすむ生き物も守る。この二つをいっしょにかなえるには、生き物のようすを数ではかるやり方がいります。

ルリクワガタというクワガタムシのなかまは、よう虫が「広葉樹」というひらたい葉をつける木のくち木の中で育ち、せい虫は木の上の新しいめを利用します。このため、ルリクワガタのなかまは、広葉じゅの森のようすを表す目じるしになると期待されています。
ところが、これまでの調べ方には問題がありました。調べる人のうでまえによって数がかわってしまうことや、クワガタが子どもを育てる場所をこわしてしまうことです。
そこで、農学研究科のときとうみのり助教らの研究グループは、2021年に新しいわなを考え出しました。「助教」とは、大学で研究をする先生のことです。F-FITという名前のこのわなは、メスでオスをおびきよせ、とんできたオスが板にぶつかって落ちるところをつかまえるしくみです。同じ長さの時間でつかまった数を、わなごとにくらべることができます。
研究グループは、このわなをぎふ県ひだ市の、広葉じゅの林業をしている森にいくつもおきました。そして、つかまった数を、わなをおいた場所とあわせて調べました。
すると、森のおくに入るほどつかまる数が多くなるけいこうが見られました。また、木がどれくらいこみ合って生えているかとつかまる数のかんけいは、場所によってちがうかもしれないことも見えてきました。
このことから研究グループは、森のそれぞれの場所で木をどう切り、どう手入れするかだけでなく、木を運び出すための道具や丸太を集めておく場所、運び出す道などをつくるときにしばらくの間だけできる、木のない開けた場所と、まわりにのこす森とのならび方を考えることが大切だとしています。
今後は、もっと広い場所で調べてたしかめることや、じっさいの森の手入れに役立てることが期待されています。この研究は、2026年9月6日に、国さいの科学ざっし「Forest Ecology and Management」にインターネット上でけいさいされました。