1そあいけんそうさんに2026年のノーベル化学しょう 東京理科大学が発表


およそ14おく8000万。これは、シクラメンという花の「ゲノム」の大きさを表す数字です。ゲノムとは、生き物の体がどのように作られるかを決めている、せっけい図のようなものです。せっけい図はDNAという物でできていて、その中には「塩基対」というものが、文字のようにならんでいます。シクラメンのせっけい図は、この文字がおよそ14おく8000万もならんでいるのです。

2026年10月13日、かずさDNA研究所は、さいたま工業大学、九州大学、かがわ大学といっしょに研究して、この長いせっけい図を世界ではじめて、とても細かく正しく読みとくことにせいこうしたと発表しました。読みとくことができたのは、ゲノム全体の98.1パーセントです。ほとんど全部を読みとれたことになります。
読みといたのは、Cyclamen persicum という学名の、原種のシクラメンです。花屋で売られているシクラメンは、人が長い時間をかけて、花の色や形をいろいろに変えてきたものです。そのもとになった野生のシクラメンを「原種」といいます。
読みといたせっけい図を調べると、「遺伝子」が4万223こ見つかりました。いでんしとは、せっけい図の中で、体の一つ一つのとくちょうを決めている部分のことです。その中には、シクラメンだけがもついでんしのまとまりと、シクラメンがふくまれるサクラソウ科の植物にきょうつうするいでんしのまとまりがありました。
この研究は、DNA Research という研究のざっしに、ろんぶんとしてのりました。ろんぶんを書いたのは、白さわけん太さん、秋田ゆうすけさん、水のえゆうきさん、高村たけじろうさんの4人です。
この発表によって、花の形や色やかおり、それに「塊茎」が育つことにかかわるいでんしが、くわしく分かるようになると期待されています。かいけいとは、シクラメンの土の中にある、ふくらんだくきのことです。また、新しい「品種」を作ることにも役立つと考えられています。ひんしゅとは、同じ植物の中で、花の色や形などがちがうしゅるいのことです。せっけい図が分かったことで、新しいひんしゅを作る仕事を、今までよりむだが少なく早く進められるようになると考えられています。