北海道の十勝岳でごく小規模な噴火 大きな噴石に引き続き注意

みなさんは理科の授業で、火山の噴火や地震は土地のようすを変え、災害をもたらすことがあるため、備えが必要だと学びました。日本は火山の多い国で、国の機関である気象庁は、全国の火山のようすを休まず見守っています。北海道のほぼ中央にある十勝岳もその一つで、これまでも火山活動が続いているため、火口の近くに立ち入らないよう呼びかけられてきました。

この十勝岳で、令和8年(2026年)7月22日の11時07分ごろ、62-2火口と呼ばれる火口から、ごく小規模な噴火が発生しました。同じ日の12時00分、気象庁のさっぽろ管区気象台は「十勝岳の火山の状況に関する解説情報 第12号」を発表し、くわしい観測の結果を説明しました。
発表によると、噴火のときには火山性微動という地面のゆれが約45秒間観測されました。また、山にあるひ難小屋の観測点では、最大0.76パスカルの空振が観測されました。黒い色のけむりは、火口のふちの上、約200メートルの高さまで上がり、真上の方向へ流れました。大きな噴石が飛んだことは観測されていません。
さっぽろ管区気象台は、今後もごく小規模な噴火がくり返し発生する可能性があるとして、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を続けると発表しました。そして、火口からおおむね1.5キロメートルのはん囲では、大きな噴石に十分警かいするよう呼びかけています。次の解説情報は、7月24日の金曜日の16時ごろに発表される予定です。
ここで、ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「噴火」は、火山の地下にあるマグマの力で、けむりや灰、石などが火口からふき出すことです。「噴石」は、噴火のときに火口からふき飛ばされる石のことで、大きな物が当たると命の危険があります。「火山性微動」は、火山の中でマグマやガスが動くときに起こる、地面の細かいゆれのことです。「空振」は、噴火のいきおいで生まれた空気のゆれが、波のように周りへ伝わることで、パスカルはその強さを表す単位です。「噴火警戒レベル」は、火山の危険の度合いを1から5の5段階で表す気象庁の決まりで、レベル2は火口の周辺に立ち入ってはいけないことを表します。
山に登るときや火山の近くを旅行するときは、気象庁が発表する最新の情報を確認することが大切です。正しい情報を知って行動することが、自分や家族の命を守る備えにつながります。