2026年7月22日(水)のこどもニュース
北海道の十勝岳でごく小規模な噴火 大きな噴石に引き続き注意

みなさんは理科の授業で、火山の噴火や地震は土地のようすを変え、災害をもたらすことがあるため、備えが必要だと学びました。日本は火山の多い国で、国の機関である気象庁は、全国の火山のようすを休まず見守っています。北海道のほぼ中央にある十勝岳もその一つで、これまでも火山活動が続いているため、火口の近くに立ち入らないよう呼びかけられてきました。

この十勝岳で、令和8年(2026年)7月22日の11時07分ごろ、62-2火口と呼ばれる火口から、ごく小規模な噴火が発生しました。同じ日の12時00分、気象庁のさっぽろ管区気象台は「十勝岳の火山の状況に関する解説情報 第12号」を発表し、くわしい観測の結果を説明しました。
発表によると、噴火のときには火山性微動という地面のゆれが約45秒間観測されました。また、山にあるひ難小屋の観測点では、最大0.76パスカルの空振が観測されました。黒い色のけむりは、火口のふちの上、約200メートルの高さまで上がり、真上の方向へ流れました。大きな噴石が飛んだことは観測されていません。
さっぽろ管区気象台は、今後もごく小規模な噴火がくり返し発生する可能性があるとして、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を続けると発表しました。そして、火口からおおむね1.5キロメートルのはん囲では、大きな噴石に十分警かいするよう呼びかけています。次の解説情報は、7月24日の金曜日の16時ごろに発表される予定です。
ここで、ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「噴火」は、火山の地下にあるマグマの力で、けむりや灰、石などが火口からふき出すことです。「噴石」は、噴火のときに火口からふき飛ばされる石のことで、大きな物が当たると命の危険があります。「火山性微動」は、火山の中でマグマやガスが動くときに起こる、地面の細かいゆれのことです。「空振」は、噴火のいきおいで生まれた空気のゆれが、波のように周りへ伝わることで、パスカルはその強さを表す単位です。「噴火警戒レベル」は、火山の危険の度合いを1から5の5段階で表す気象庁の決まりで、レベル2は火口の周辺に立ち入ってはいけないことを表します。
山に登るときや火山の近くを旅行するときは、気象庁が発表する最新の情報を確認することが大切です。正しい情報を知って行動することが、自分や家族の命を守る備えにつながります。
千葉市のバス3路線がなくなる? 運転手不足で届け出、千葉市は朝晩の便を求める

みなさんの中には、学校や習いごと、家族との買い物でバスを使う人も多いと思います。ところが今、日本の各地でバスの運転手が足りなくなり、バスの本数を減らしたり、路線そのものをやめたりする動きが広がっています。千葉市でも、地域の人たちの大切な足であるバスの路線をめぐって、大きな動きがありました。

バス会社の千葉シーサイドバス株式会社は、令和8年(2026年)3月31日、花島公園線、八千代台線、幕張駅南口線の3つの路線を2026年10月1日付ではいしすると、関東運輸局に届け出ました。理由は、運転手の不足と道路の状態です。このうち花島公園線は、花島公園から長作町を通って幕張駅までを結ぶ、幕張駅発着の路線です。
当初は10月1日にはいしする予定でしたが、その後、千葉シーサイドバス株式会社は、はいしの時期を3月末まで延長する考えを示しました。そして10月からは、運行時間を9時台から17時台までとする大きな減便をしたうえで、運行を続ける方針です。
これに対して千葉市は、朝と晩の便を確保することなどを、千葉シーサイドバス株式会社にくり返し求めてきました。また、地元の人たちに向けた説明会が、7月2日と7月11日の2回開かれました。これらの内容は、千葉市都市局都市部交通政策課が、2026年7月15日時点の情報としてまとめたものです。
ここで、むずかしい言葉を説明します。「廃止」とは、今まで続けてきたことをやめてしまうことで、今回はバスの路線をなくすことを指します。「届け出」とは、決まりにしたがって、国などの機関に書類を出して伝えることです。バスの路線をやめるときは、交通を担当する国の機関である関東運輸局に届け出ることになっています。「減便」とは、バスや電車などの本数を減らすことです。運行時間が9時台から17時台までになると、朝早くや夕方より後の時間にはバスがなくなってしまいます。バスが減ると、通学や通勤、病院や買い物に行くときに困る人がたくさん出ます。運転手不足は千葉市だけでなく日本全体の課題です。このニュースをきっかけに、自分の住む町のバスや電車がどのように守られているのか、そしてこれからも交通を続けていくには何が必要なのか、考えてみてください。
山陽新幹線こだま号が新しい青いデザインに JR西日本が大学と共同で作る
新幹線に乗ったことがある人や、駅や線路のそばで見たことがある人は多いでしょう。新大阪駅と博多駅を結ぶ山陽新幹線には、各駅に止まるこだま号が走っています。山陽新幹線を運行する西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は、こだま号にこれまで以上に愛着(大切に思う気持ち)を持ってもらいたい、そして線路ぞいの地域と共に生き、地域を元気にすることに役立ちたいという想いから、車両のデザインを新しくすることを決めました。
2026年7月22日、JR西日本は、山陽新幹線のこだま号として走っているN700系6000番代という車両(8両編成)のエクステリアデザインを変えると発表しました。この車両は、もともと16両編成だったN700系を8両に短くする改造をしたもので、2025年9月からこだま号として営業運転を始めています。新しいデザインのコンセプトは「YURARI~気ままに移ろいを味わう~」です。車体の色は「山陽ブルー」と名づけられました。せとうちの海をイメージした青色で、太陽の光が当たるとエメラルドグリーンにも見えるそうです。車体のラインは、大きさの変わるドット(点)の形と、色が少しずつ変わっていくグラデーションで、「移ろい」つまり少しずつ変化していく様子を表しています。走っているときはラインが際立って見え、止まっているときは波の模様がよく分かるデザインです。新しいロゴマークも作られ、3本の波の形や色の変化、線路ぞいの府県をイメージした形が入っています。この車両が走る区間は新大阪駅から博多駅までと、博多駅から博多南駅までで、最高速度は時速285キロメートル、乗車定員は578人です。今回のデザインは、京都工芸せんい大学の研究室とJR西日本が共同研究して生み出したもので、JR西日本の車両のエクステリアデザインとしては初めて、産学連携で共に作り上げた取り組みです。新しいデザインの車両は、今年の冬から走り始める予定です。また、JR西日本は、この取り組みがSDGsの17の目標のうち、特に4番、9番、11番に役立つとしています。
ここで、ニュースに出てきた言葉を説明します。「エクステリアデザイン」とは、車両の外側の見た目のデザインのことです。「コンセプト」とは、デザイン全体をつらぬく考え方のことです。「グラデーション」とは、色や形が少しずつ変わっていくように表す方法のことです。そして「産学連携」とは、会社などの産業の世界と、大学などの学びや研究の場が協力して、新しい物や技術を生み出すことです。今回のニュースは、大学での研究が実際の新幹線のデザインになるという、勉強と社会の仕事がつながっている例だといえます。今年の冬、山陽新幹線に乗る機会があったら、せとうちの海のように青くかがやく新しいこだま号を探してみてください。