2026年7月25日(土)のこどもニュース
副首都をつくるほうりつが国会で決まりました

学校では、火事や地しんにそなえて、ひなんの練習をします。もしものときに、みんなで力を合わせて動けるようにするためです。町の消ぼうしょやけいさつしょも、電話などでつながり合い、事こが起きたらすぐに動けるようにしています。日本の国も、これと同じように、大きなさいがいへのそなえを考えてきました。さいがいとは、大雨や地しんなどで、人のくらしが大きなひがいを受けることです。今、国の大事な仕事の多くは東京に集まっています。もし東京が大きなさいがいにあうと、国全体の仕事が止まってしまうかもしれません。そこで、東京の代わりをつとめる場所を、前もって決めておこうという考えが生まれました。

2026年7月24日、国会のさんぎ院で、新しいほうりつが決まりました。国の大事なはたらきを止めないようにし、副首都をつくっていくためのほうりつです。このほうりつは、しゅうぎ院ぎ員のやな和生さんたち8人が出したものです。2026年6月24日に国会に出され、7月15日にしゅうぎ院で、内ようを一部直したうえで決められました。7月24日にはさんぎ院の委員会で決められ、同じ日にさんぎ院ぜんたいの話し合いでも決まって、新しいほうりつになりました。
このほうりつでは、二つのしくみをつくります。一つ目は首都中枢機能代替地域です。首都である東京の大事なはたらきの一部を、代わりに行う地いきのことです。二つ目が副首都です。東京の大事なはたらきの全部、または大部分を代わりに行い、人や仕事が日本のいろいろな場所に分かれて元気になるための、中心となる所です。どちらも、東京やそのまわりと同時にさいがいにあうことが少ない場所であることが、大事な決まりになっています。
副首都に決めるのは内閣総理大臣です。国の役所がどこにあるか、人口や仕事がどれくらい集まっているかなどの決まりに合う道ふ県を指定します。決まりに合えば、いくつもの道ふ県がえらばれることもあります。また、国は内閣総理大臣を本部長とする本部をつくり、毎年、その年に何をしたかを国会につたえます。とくべつ区をつくる道ふ県が副首都になったときの名前の変え方についても、別のほうりつを直して決めました。この新しいほうりつは、発表されてから3か月の間にはたらき始めます。
「副首都」とは、首都である東京の大事なはたらきのほとんどを代わりにできる、もう一つの中心の場所という意味です。「首都中枢機能代替地域」は、そのはたらきの一部だけを引きうける地いきのことです。「内閣総理大臣」は、国の仕事全体をまとめる、いちばん上に立つ人です。大きなさいがいは、いつどこで起きるか分かりません。だからこそ、東京だけにたよらず、日本のいろいろな場所が力を持っておくことが大切です。みなさんが住む町も、いつか副首都や、首都のはたらきを助ける地いきになる日が来るかもしれません。ひなんの練習をしたり、家の中の安全をたしかめたりすることは、自分たちにもできる大切なそなえです。
AIの答えを写すだけではいけません 国語の学び方が新しくなります

みなさんは、分からないことをパソコンやタブレットで調べたことがありますか。いま、インターネットで言葉を打ちこむと、画面の上のほうに、AIが作った短いまとめが出てくることがあります。それを読むと、すぐに答えが分かった気持ちになります。でも、そのまま写して自分の作文や調べ学習にはりつけてしまうと、自分の頭で考える時間がなくなってしまいます。国の文部科学しょうは、こうした使い方が見られることを心配しています。

2026年7月24日、文部科学しょうは、これからの国語の勉強のしかたについて、まとめた考えを発表しました。全国の学校の国語の勉強のもとになる、学習しどうようりょうを新しく作りかえるための考えです。
文部科学しょうは、この中で、インターネットで調べたときに画面の上のほうに出てくるAIのまとめを、そのままコピー&ペーストして、よく考えていない子どもが見られる、と書きました。
そのうえで文部科学しょうは、せいせいAIやコンピューターを使うときの、大もとの考え方を出しました。子どもたちが、集めたことやAIが出した答えを、ほかのものとくらべたり、ていねいに見直したりしながら、自分で考え、自分で決め、自分の言葉で表すことが大切です。そして、書いた中身を自分の言葉で話せて、その中身に自分でせきにんを持てるようになることを、大もとの考え方にすると言いました。
また文部科学しょうは、学校で子どもの力をみるときの考え方も出しました。集めたことがほんとうに正しいかどうか、その調べ方が合っているかどうかをたしかめたうえで、それを使って自分で考え、決め、表せているかを、今よりもっと大切にみていきます。これを、今のところのもとになる考え方にすると言いました。
文部科学しょうは、いまはAIが作った文を、だれでもすぐにインターネットで世界中に流せる時代だからこそ、人だからこそできる言葉の力を育てることが大事だと、強く言いました。それは、言葉の意味を分かって、自分の思いや考えを自分の中で作り上げ、それを表す力です。
ここで出てきた言葉を、やさしく話します。「生成AI」とは、たのみごとをすると、文や絵、音楽などを自分で作って出してくれるコンピューターのしくみのことです。「コピー&ペースト」とは、文や絵をそのまま写し取って、べつの場所にはりつけることです。「学習指導要領」とは、全国の学校で、どの学年でどんなことを勉強するかを決めた、国のきまりのことです。
AIは、知りたいことを早く教えてくれるべんりな道具です。でも、写しただけの言葉は、自分の言葉ではありません。作文や調べ学習のときは、まず「ほんとうかな」とたしかめて、自分の頭で考えてから、自分の言葉で書いてみましょう。その力は、みなさんが大きくなってからも、ずっとみなさんをささえる力になります。