2026年7月25日(土)のこどもニュースNews for Saturday, July 25, 2026

災害さいがいにそなえる「副首都ふくしゅと」 新あたらしい法律ほうりつが成立せいりつしました

災害にそなえる「副首都」 新しい法律が成立しました
国会議事堂 出典: Kakidai (CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

日本にほんでは、地震じしんや台風たいふうなどの大おおきな災害さいがいがくり返かえし起おこってきました。国くにや都道府県とどうふけんは、そのたびに人々ひとびとの命いのちやくらしを守まもるための備そなえを進すすめてきました。今いまの日本にほんは、東京とうきょうとその周まわりの地域ちいきに、国くにの役所やくしょや大おおきな会社かいしゃ、たくさんの人ひとが集あつまっています。もし、そこで大おおきな災害さいがいが起おきたら、国全体くにぜんたいをささえる大切たいせつな仕事しごとが止とまってしまうおそれがあります。そこで、東京とうきょうがはたらけなくなったときに代かわりをつとめる場所ばしょを、前まえもって決きめておこうという考かんがえが生うまれました。この考かんがえを形かたちにするため、国会こっかいで新あたらしい法律ほうりつが話はなし合あわれました。法律ほうりつは、衆議院しゅうぎいんと参議院さんぎいんの両方りょうほうで賛成さんせいされて、はじめて成立せいりつします。

災害にそなえる「副首都」 新しい法律が成立しました
国会議事堂 出典: Kakidai (CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

令和れいわ8年ねん7月がつ24日にじゅうよっか、参議院さんぎいんの本会議ほんかいぎで「国こっ家か社しゃ会かい機き能のう継けい続ぞく性せい確かく保ほ施し策さく及および副首都ふくしゅとの整備せいびに係かかる施策しさくの推進すいしんに関かんする法律ほうりつ」が可決かけつされ、成立せいりつしました。この法律案ほうりつあんは、政府せいふではなく、衆議院しゅうぎいんの議員ぎいんが中心ちゅうしんになって出だしたものです。令和れいわ8年ねん6月がつ24日にじゅうよっかに国会こっかいへ提出ていしゅつされ、衆議院しゅうぎいんでは7月がつ15日にちに、内容ないようの一部いちぶを直なおした形かたちで議決ぎけつされました。参議院さんぎいんでは、7月がつ24日にじゅうよっかに特別委員会とくべついいんかいで議決ぎけつされ、同おなじ日ひの本会議ほんかいぎで可決かけつされて成立せいりつしました。

この法律ほうりつは、二ふたつの新あたらしいしくみを作つくります。一ひとつ目めは「首しゅ都と中ちゅう枢すう機き能のう代だい替たい地ち域いき」です。大おおきな災害さいがいが起おきたときに、東京とうきょうが受うけ持もっている国くにの大切たいせつな仕事しごとの一部いちぶを、代かわりに引ひき受うける地域ちいきです。二ふたつ目めは副首都ふくしゅとです。副首都ふくしゅとは、その大切たいせつな仕事しごとの全部ぜんぶ、または大部分だいぶぶんを引ひき受うけます。さらに、経済けいざいの中心ちゅうしんを日本にほんのあちこちに作つくっていく役目やくめも持もちます。どちらも、東京とうきょうとその周まわりの地域ちいきと同時どうじに災害さいがいにあう可能性かのうせいが低ひくいことが条件じょうけんになっています。

副首都ふくしゅとに指定していするのは内閣総理大臣ないかくそうりだいじんです。国くにの役所やくしょがどこにどれだけあるか、人ひとや会社かいしゃがどれくらい集あつまっているかなどをもとに判断はんだんします。えらばれるのは、東京都とうきょうとをのぞく道どう・府ふ・県けんの中なかからで、条件じょうけんに当あてはまれば、複数ふくすうの道府県どうふけんが指定していされることもあります。

また、内閣ないかくの中なかに、この取とり組くみを進すすめるための本部ほんぶが置おかれます。本部長ほんぶちょうは内閣総理大臣ないかくそうりだいじんがつとめ、毎年まいとし、どこまで進すすんだかを国会こっかいに報告ほうこくします。特別区とくべつく、つまり東京とうきょう23区くのような区くを置おく道府県どうふけんが副首都ふくしゅとになったときの、名前なまえを変かえる手続てつづきについても、大だい都と市し地ち域いき特とく別べつ区く設せっ置ち法ほうという法律ほうりつを直なおして定さだめました。この法律ほうりつは、公布こうふされた日ひから3か月以内げついないに効力こうりょくを持もちはじめます。

ニュースに出でてきた言葉ことばを整理せいりします。副首都ふくしゅととは、大おおきな災害さいがいなどで東京とうきょうがはたらけなくなったときに、国くにの中心ちゅうしんとしての仕事しごとを代かわりに受うけ持もつ道府県どうふけんのことです。首しゅ都と中ちゅう枢すう機き能のう代だい替たい地ち域いきは、その仕事しごとの一部いちぶを引ひき受うける地域ちいきで、副首都ふくしゅとよりも役目やくめが小ちいさいしくみです。可決かけつとは、議員ぎいんが話はなし合あったうえで賛成さんせいが多おおく、その案あんが認みとめられることをいいます。公布こうふとは、成立せいりつした法律ほうりつの内容ないようを国くにが正式せいしきに発表はっぴょうすることです。今回こんかいの法律ほうりつは、災害さいがいに強つよい国くにを作つくると同時どうじに、東京とうきょうだけに人ひとや会社かいしゃが集あつまりすぎている今いまのすがたを変かえていこうとするものでもあります。どの道府県どうふけんが副首都ふくしゅとに指定していされるのかは、これから内閣総理大臣ないかくそうりだいじんが条件じょうけんをもとに決きめていきます。毎年まいとしの進すすみ方かたは国会こっかいに報告ほうこくされるので、わたしたちもたしかめることができます。みなさんが住すむ地域ちいきのこれからにもつながる、大切たいせつな取とり組くみです。

AIのまとめをうつすだけでは、考かんがえる力ちからは育そだちません

AIのまとめをうつすだけでは、考える力は育ちません
原稿用紙に向かう小学生 画像: AI生成

学習がくしゅうで、インターネットを使つかったことがある人ひとは多おおいと思おもいます。今いまは、インターネットで調しらべ物ものをすると、画面がめんのいちばん上うえに、AIが作つくったまとめの文章ぶんしょうが出でてくることがあります。ほしい答こたえがすぐに見みつかるので、とても便利べんりです。みなさんは五年生ごねんせいの社会科しゃかいかで、たくさんの情報じょうほうの中なかから正ただしいものを選えらぶ大切たいせつさを学まなびました。文章ぶんしょうを自動じどうで作つくる生成せいせいAIが広ひろまった今いま、その学まなびが、これまでよりもいっそう大事だいじになっています。

AIのまとめをうつすだけでは、考える力は育ちません
原稿用紙に向かう小学生 画像: AI生成

文部科学省もんぶかがくしょうは、令和れいわ8年ねん(2026年ねん)7月がつ24日にじゅうよっか、これからの国語こくごの学習指導要領がくしゅうしどうようりょうのもとになる取とりまとめ案あんを示しめしました。その中なかで文部科学省もんぶかがくしょうは、児童生徒じどうせいとが、インターネットで調しらべたときに画面がめんのいちばん上うえに出でてくるAIのまとめを、そのままコピー&ペーストするだけで、十分じゅうぶんに考かんがえていない様子ようすが見みられると述のべました。そして文部科学省もんぶかがくしょうは、生成せいせいAIをふくむ情報通信技術じょうほうつうしんぎじゅつを使つかうときの、基本きほんの考かんがえ方かたを示しめしました。それは、児童生徒じどうせいとが、集あつめた情報じょうほうや生成せいせいAIの出だした答こたえをくらべてよく考かんがえ、自分じぶんで判断はんだんし、表あらわしたことを自分じぶんの言葉ことばで説明せつめいして、責任せきにんを持もてるようにする、という考かんがえ方かたです。文部科学省もんぶかがくしょうは、学習がくしゅうの評価ひょうかでは、集あつめた情報じょうほうが本当ほんとうにたしかなものか、その場面ばめんにふさわしいものかを確たしかめた上うえで、それを使つかって自分じぶんで考かんがえ、判断はんだんし、表現ひょうげんできているかという見方みかたを、これまでよりいっそう大事だいじにするという考かんがえ方かたを示しめしました。文部科学省もんぶかがくしょうは、これを当面とうめんの基本的きほんてきな考かんがえ方かたとする方針ほうしんです。あわせて文部科学省もんぶかがくしょうは、AIが文章ぶんしょうを作つくり、SNSなどで簡単かんたんに発信はっしんできる時代じだいだからこそ、人間にんげんならではの言葉ことばの力ちからを育そだてることが必要ひつようだと強調きょうちょうしました。人間にんげんならではの言葉ことばの力ちからとは、言葉ことばの意味いみを理解りかいし、自分じぶんの意思いしや考かんがえを作つくり上あげ、それを表あらわす力ちからなどのことです。

「生成せいせいAI」とは、たのんだ内容ないように合あわせて、文章ぶんしょうや絵えなどを自動じどうで作つくり出だすAIのことです。「学習指導要領がくしゅうしどうようりょう」とは、学校がっこうで何なにをどのように学まなぶかのもとになる、国くにが決きめた決きまりのことです。今回こんかいのものは案あんなので、くわしい内容ないようは、これから話はなし合あって決きまっていきます。AIが作つくった文章ぶんしょうを、そのままうつすことはかんたんです。けれども、その文章ぶんしょうがたしかかどうかを確たしかめ、自分じぶんの頭あたまで考かんがえ、自分じぶんの言葉ことばで説明せつめいできるかどうかは、わたしたち一人一人ひとりひとりにかかっています。調しらべ学習がくしゅうのときも、SNSで何なにかを発信はっしんするときも、まず自分じぶんで考かんがえてみることが大切たいせつです。その積つみ重かさねが、これからのわたしたちの力ちからになります。