食べ物にかかる消費税、2年間だけ1%に 高市首相が方針を表明

スーパーやコンビニで食べ物や飲み物を買うと、値段には消費税という税金がふくまれています。今、飲食料品の消費税率は8%です。この税金を軽くして、みんなの毎日の買い物の負担を小さくしようという動きが、国の政治の中心で進んでいます。

令和8年(2026年)7月30日、高市早なえ内閣総理大臣は、自民党の臨時役員会で、飲食料品にかかる消費税率を令和9年(2027年)4月から2年間、今の8%から1%に引き下げる方針を表明しました。高市首相は、この具体的な案を8月の初めまでに政府と与党の方針として決定できるよう、自民党の中の意見をまとめることをもとめました。この案は議長案とよばれています。
税率を0%ではなく1%にするのは、お店などの事業者が、レジやコンピューターのしくみを直す作業にかかる期間を短くできるからです。1%であれば、令和9年4月から始めることができるとされています。さらに、令和9年6月以降は、所得(仕事などで得る収入)に連動したきめ細かな給付を、1%分におさまる形で先に始めます。こうして、飲食料品にかかる消費税を実質ゼロ、つまり、はらった税金の分が給付でもどってくるのと同じ状態にすることを目指します。そして、令和11年度(2029年度)からはこの給付を本格的に導入し、それに合わせて消費税率は元の8%にもどす計画です。
お金のもとになる財源については、特例公債にはたよらず、国のお金の使い方や集め方の見直し、特別な税の軽減や補助金の見直し、税金以外の収入の確保などで用意するとしています。高市首相は、令和8年度の税金以外の収入は約9.0兆円ほどになると説明しました。また、消費税のしくみの関係で税金のはらいもどしを受けられない農業で働く人や、えいきょうを受ける外食産業を支える対策についても、今後の予算づくりの中で具体的に決めるとしています。
政府と自民党は、この方針を8月の初めまでに決めた後、9月にくわしい内容をまとめた計画を決定し、臨時国会に法案を提出して、早く成立させることを目指しています。
ここで、むずかしい言葉を確認しましょう。「消費税」とは、物やサービスを買うときに、値段に加えてはらう税金のことです。「与党」とは、政権を担当し、政府とともに政治を進める政党のことです。「給付」とは、国が人々にお金を配ることで、今回は所得に応じてきめ細かく配る方法が考えられています。「特例公債」とは、国がお金を集めるために特別にする借金のことです。
食べ物の値段は、私たちの毎日の生活に直接関わります。この方針が決まれば、令和9年4月からは、買い物のときにはらう税金が今より少なくなります。これからの国会での話し合いに注目しながら、税金がどのように集められ、どのように使われているのかを、自分のこととして考えてみましょう。