ひなん生活で気をつけたい病気は? 日本赤十字社が予防のポイントを発表

2026年(令和8年)7月28日、熊本県で大きなじしん、令和8年熊本地震が発生しました。じしんが起こると、家がこわれたり、ゆれが続くのがこわかったりして、多くの人が家をはなれてひなん所で生活したり、車の中でねとまりする車中泊をしたりします。じつは、こうしたひなん生活の中では、体や心の健康をそこなう危険もあるのです。そこで、東京都港区に本社がある日本赤十字社は7月30日、災害にあった人たちに向けて、ひなん生活で気をつけたい病気と、その予防のポイントを発表しました。

熊本県の第4回災害対策本部会議の資料によると、7月29日午後2時の時点で、ひなん所は432か所開設され、8886人がひなんしています。日本赤十字社が「気をつけてほしい」としてあげたのは、エコノミークラス症候群、生活不活発病、熱中症、そして心へのえいきょうです。エコノミークラス症候群の予防のポイントは、きゅうくつな空間で長い時間過ごさないこと、水分を十分にとること、定期的に体を動かすこと、弾性ストッキングをはくことです。また熱中症については、体の水分が足りなくなっているサインとして、ふだんよりおしっこの量や回数がへる、色がこくなる、などがあると説明しています。そして、のどがかわいた時はもちろん、のどがかわく前や、暑いところに出る前から、こまめに水分を補給することをすすめています。日本赤十字社は、報道関係者に向けて、医師の植田信策さんがくわしく説明する取材の場も案内しました。取材は7月30日木曜日の午前11時から、オンライン形式で行われます。
ここで、ニュースに出てきた言葉をせつめいします。「令和8年熊本地震」は、7月28日に熊本県で発生した大きなじしんの名前です。「車中泊」は、車の中でねとまりをしながらひなんすることです。「エコノミークラス症候群」は、せまい場所で長い時間同じ姿勢のまま過ごすことで、足の血管の中に血のかたまりができ、それが肺に流れてつまってしまう病気で、「深部静脈血栓症」や「肺塞栓症」とも呼ばれます。「生活不活発病」は、体を動かさない生活が続くことで、体や心の働きが少しずつ弱ってしまうことです。「熱中症」は、暑さのために体の中の水分が足りなくなるなどして、体の調子が悪くなることです。「弾性ストッキング」は、足をほどよくしめつけて血の流れを助ける、のびちぢみするくつ下です。日本は、じしんなどの自然災害がくり返し起こる国です。ひなんした後も健康に過ごすためのくふうを知っておくことは、いざという時に自分や家族の命と健康を守る、大切な備えの一つになります。