南米コロンビアでマグニチュード7.4の大きな地しん アメリカ地質調査所がくわしいデータを発表

みなさんは理科の授業で、地しんや火山のふん火が土地を変化させ、災害をもたらすことを学びましたね。地しんが起きるのは日本だけではありません。地球の表面は、プレートと呼ばれる厚い岩の板が何枚も組み合わさってできていて、プレートどうしがおし合う場所では大きな地しんが起きやすいのです。南アメリカ大陸の西側もそのような場所の一つで、今回、南米のコロンビアという国で大きな地しんが起きました。

2026年8月10日、コロンビア西部のチョコ県で、マグニチュード7.4(Mwwという表し方での値)の地しんが発生しました。現地時間では同じ日の午前7時34分ごろ、日本時間では同じ日の午後9時34分ごろ、世界共通の時刻(世界標準時)では12時34分28秒のことです。地しんなどを調べているアメリカの国の機関、アメリカ地質調査所(USGS)は、専門家が確かめ直した(査読済みの)しん源のデータと、地しんが起きたしくみを説明する公式のまとめを発表しました。
アメリカ地質調査所によると、しん源はサン・ホセ・デル・パルマルという町の南5キロメートルにあり、地球上の位置で表すと、南北の位置を示すい度は北へ4.8436度、東西の位置を示す経度は西へ76.2422度です。しん源の深さは約110キロメートル(くわしい値では110.285キロメートル)です。はじめの速報では107キロメートルと伝えられましたが、専門家が確かめ直した後に、この値にあらためられました。アメリカ地質調査所の説明では、この地しんは、海側のナスカプレートが大陸側の南米プレートの下にしずみこむ境目の近くで起きた、やや深い場所の地しんで、地下の岩が主に横向きにずれ動く、横ずれ断層と呼ばれる動きが中心でした。
さらに、アメリカ地質調査所には、地しんによるひ害の大きさを予想して伝えるPAGERというしくみがあり、今回の警報のレベルは、上から2番目に高いオレンジでした。また、アメリカ地質調査所のデータでは、つ波の発生を示す値は0でしたが、これはつ波のおそれについての公式の発表そのものではありません。1950年からあと、このしん源から250キロメートル以内でマグニチュード7以上の地しんが起きたのは2回だけで、どちらも海に近い沿岸部で起きていました。今回のように内陸寄りの場所で起きた大きな地しんは、この地域ではめずらしいのです。
ここで、ニュースに出てきた言葉をふり返りましょう。「マグニチュード」は、地しんそのものの規模、つまりエネルギーの大きさを表す数字です。「震源」は、地下で地しんが始まった場所のことです。「プレート」は、地球の表面をおおう厚い岩の板で、少しずつ動いています。「断層」は、地下の岩に大きな力が加わって、岩がずれた場所のことです。「査読」は、専門家がデータや内容を確かめ直すことで、査読を経た値は速報の値よりも正確です。日本もプレートの境目にある、地しんの多い国です。遠い国のニュースに思えるかもしれませんが、地しんのしくみを知り、ふだんから家の備えを確かめたり、ひなんする場所を家族と話し合ったりしておくことが、いざというときに自分や家族の命を守る力になります。