太陽がかくれる皆既日食 NASAが安全な見方などを解説するページを公開

みなさんは、昼間なのに空が暗くなっていく様子を想像したことがありますか。太陽と月と地球は、いつも動いています。6年生の理科で学んだように、月の形の見え方は、太陽と月の位置関係によって変わります。この三つが太陽、月、地球の順にほぼ一直線に並ぶと、月が太陽をかくしてしまうことがあります。これが日食です。中でも、太陽が月に全部かくされる日食はとてもめずらしく、世界中の人々が注目します。そこでアメリカの宇宙の研究機関であるNASA(米国航空宇宙局)は、2026年8月12日に起こる皆既日食について、くわしく解説する公式ページを公開しました。

NASAのScience部門が公開したこのページは、2026年7月30日に新しくされた、日食の前に読むための情報ページです。ページによると、皆既日食は2026年8月12日に起こり、グリーンランド、アイスランド、北ロシア、大西洋、スペイン、そしてポルトガル北西部の一角を横断します。太陽が全部かくれて見える時間は、ほとんどの場所で2分未満です。日食の通り道の中心に近いグリーンランド、ロシア、北大西洋でも2分半未満です。スペインとポルトガルの北西のはしでは、日がしずむ直前の夕方おそくに皆既日食になります。また、太陽の一部だけがかくれる部分日食は、北アメリカのアラスカからノースカロライナにかけての地域、カナダの大部分、ヨーロッパの大部分、北西アフリカで見られます。ページでは、安全な観察の方法も説明しています。太陽を直接目で見ると目をいためる危険があるので、専用の日食グラスを使うか、紙にあけた小さな穴に太陽の光を通して、地面や紙にうつった形を見るピンホールとよばれる方法などで観察します。さらにNASAは、アメリカ東部の時間で8月12日の午後1時15分から、NASAのホームページで日食の様子をライブ配信する予定であることも案内しています。
ここで言葉を整理しましょう。「皆既日食」とは、月が太陽を全部かくして、昼間でも空が暗くなる現象です。「部分日食」とは、太陽の一部だけが月にかくれて、太陽が欠けて見える現象です。どちらも、太陽と月と地球の位置関係によって起こります。今回の皆既日食の通り道に日本は入っていませんが、ライブ配信を通して、遠くの空のできごとを家にいながら見ることができます。理科で学んだ宇宙のしくみを、自分の目でたしかめられるよい機会です。そして、太陽を観察するときは、必ず安全な方法を守ることを忘れないでください。こうした天体のできごとに親しむことは、宇宙や科学への興味を広げる第一歩になります。