いのかしら池のイトトンボ、1年で1506頭から56頭に

東京都にある、いのかしら池で、イトトンボのなかまの数が、前の年の1506頭から56頭へと、大きくへってしまいました。1年で、およそ30分の1になった計算です。イトトンボは、細い体をした小さなトンボのなかまです。

この数字は、いのかしら池のある公園の世話をしている東京都の役所「西部公園緑地事務所」が、2026年5月に行ったトンボの調べで分かったものです。この調べでは、トンボのなかまが7しゅるい見つかりましたが、イトトンボのなかまの数は、大きくへっていました。この役所のホームページは8月18日に新しくなり、池の今の様子がつたえられています。
なぜ、こんなにへってしまったのでしょうか。いのかしら池では今年、「アオコ」とよばれる植物プランクトンが大発生しました。植物プランクトンは、水の中にすむ、とても小さな生き物です。さらに、地面の下からわき出てくる水も少なかったため、池の水は、いつもの年より強くにごったままになっています。水がにごると、水草はうまく育つことができません。水草が育ちにくくなったことで、水草のある場所で生きているイトトンボのなかまも、へってしまったと発表されています。
じつは、いのかしら池では、2013年から2018年にかけて、「かいぼり」という取り組みが行われました。かいぼりは、池の水をいちどぬいて、池のそこをきれいにするやり方です。このかいぼりで水はきれいになり、イノカシラフラスコモやツツイトモといった水草がよみがえっていました。
しかし今年は、水のにごりがつづいています。6月には、アオコで水の中が見えにくかったため、水草の調べは行われませんでした。水草が今どうなっているのか、くわしいことはまだ分かっていません。