岩手県の秋サケ 今年帰ってくる数は、じしんの前のわずか0.1%と予測

768万びきと、9400びき。この二つの数字は、どちらも岩手県の海に帰ってくる秋サケの数を表しています。768万びきは、2011年に起きた「東日本大震災」という大きなじしんとつなみの災害の前、3年間の平均です。そして9400びきは、今年の秋から来年の冬にかけて帰ってくると予測された数です。じしんの前と比べると、わずか0.1%、つまり1000びきのうち1びきほどしか帰ってこない計算になります。

この予測は、岩手県かまいし市にある岩手県水産技術センターが、令和8年7月31日に発表しました。サケは川で生まれて海で育ち、卵を産むために生まれた川の近くまでもどってきます。これを「回帰」といいます。センターは、令和8年9月から令和9年2月までの間に岩手県の沿岸に回帰するサケを、約9400びき、重さにして26トンと予測しました。前の年に実際に帰ってきたのは約1万6700びき、重さ42トンだったので、そこからさらに4割ほど減る見通しです。
帰ってくる数がいちばん多くなるのは10月の終わりごろで、中心になるのは4さいのサケと見られています。ただし、どの年に生まれたサケも、極めて少ない見通しです。
じしんの前の平成20年度から22年度の平均では、重さにして約2万5000トンのサケが岩手県に帰ってきていました。今年の予測は26トンなので、その差はとても大きいことが分かります。予測にははばがあり、少なければ約3000びき、多くても約4万びきとされていて、大きく回復する見通しは示されていません。