ミツバチがへって大ピンチ! 受粉を助けるあたらしい虫たち
イチゴやトマト、メロン、スイカなど、わたしたちが毎日食べているおいしい野菜や果物の多くは、ビニールハウスの中で育てられています。これらの花にミツバチが来て、花粉をめしべに運ぶこと(受粉)で、はじめて実がなります。学校の理科でならったように、受粉してはじめて実や種子ができるからです。ところが今、そのミツバチの数がへっていて、農家の人たちがこまっています。
農林水産省は、ミツバチのかわりに花粉を運んでくれる虫を活用する取り組みを進めると発表しました。新しく注目されているのが、「ビーフライ」とよばれるヒロズキンバエというハエのなかまや、マルハナバチという大きなハチのなかまです。
農林水産省は、「花粉交配用ミツバチ不足における園芸産地へのえいきょうを最小限とするため」として、都道府県と協力し、どのくらいのミツバチ群が必要で、どのくらい用意できるかという情報を分け合うしくみを作りました。さらに、産地とようほう家(ミツバチを育てて農家に貸し出す人)のつながりを強くしていきます。
そして「ようほうとうしんこうきょうかすいしん事業」というしくみで、農家が代わりの虫を試しに使うときにかかるお金を国が助けます。
ビーフライには、よさが二つあります。一つは、セイヨウミツバチがあまり活動しない時にも動けること。もう一つは、ミツバチが花にたくさん来すぎてできてしまう「形のおかしい実」をへらせることです。ただし、成虫の命の長さは2週間ほどで、7日ごとに新しいさなぎを入れる必要があります。
「受粉」は、おしべの花粉がめしべの先につくことで、これがあって実や種子ができます。「しせつ園芸」は、ビニールハウスなどの建物の中で野菜や果物を育てる農業のことです。ミツバチがへっている問題は、わたしたちが食べているイチゴやトマトの値段や量にも関わってくる大切な話です。新しい虫の力を借りながら、毎日のごはんをささえる農家の人たちの取り組みを、これからも見守っていきたいですね。