東京の町に増える「ハクビシン」と「アライグマ」 東京都が調べた今のようす
みなさんは「ハクビシン」や「アライグマ」という動物を見たことがありますか。夜になると、屋根の上や電線の近くを歩いている細長い体の動物がいます。生き物は、食べ物やかくれ場所など、まわりのかんきょうと関わって生きています。この二つの動物も、えさやねぐらを求めて、人の住む町の中へやってくることがふえています。そのため、東京都ではこまっている人が多くなり、町のようすを正しく知るための調べが行われました。
東京都の「かんきょう局」(自然かんきょう部計画課)が、令和8年4月現在の最新データとして、ハクビシンとアライグマの東京都内でのひがいやようす、そして対さくの取り組みを正式に発表し、公開しました。それによると、ハクビシンは東京の区部のほぼ全部の地域に広く生息しています。区部でも、たまの地域でも、こまった人からの相談の件数は年々ふえているそうです。これらの動物への「防除」(ふせいで取りのぞく取り組み)の計画に参加している市や区などは50あり、東京全体の53のうち51の市や区などが、アライグマやハクビシンの対さくに取り組んでいます。つかまえるときには、小型の箱の形をしたわなが使われています。農作物へのひがいは、おもにたまの地域を中心に出ています。また、家の中に入りこんで建物をこわしたり、ふんやおしっこで家をよごしたりすることも問題になっています。ハクビシンは、木の上のうろや、なや(物をしまっておく小屋)、家、寺や神社の屋根裏などで休みます。電線をつたって歩いたり、たった8センチメートル四方のすき間からでも家の中に入りこんだりできる力を持っています。
ここに出てきた「防除」とは、こまった動物が増えすぎたりひがいを出したりしないよう、ふせいで取りのぞくことです。「自治体」とは、東京都や市・区など、地域のことを決めて行う役所のしくみのことです。動物が町に入ってくるのは、その動物が悪いというより、人のくらしと自然のきょりが近くなったからとも言えます。これからわたしたちが、ごみをきちんと始末したり、家のすき間を見直したりすることは、動物と人がうまくつき合っていくための大切な一歩になります。生き物とかんきょうのつながりを考えるきっかけとして、このニュースを覚えておきたいですね。