東京の山にすむクマ、ふえている 東京都が調べて発表
みなさんは、テレビのニュースで「山でクマが見つかった」という話を聞いたことがありませんか。クマは森の奥にすむ大きな動物ですが、じつは大都市の東京にもすんでいます。生き物は、食べ物やかくれ場所など、まわりのかんきょうと関わって生きています。東京の西がわには高い山や深い森が広がっていて、そこがクマのすみかになっているのです。
「東京都環境局」は、2026年6月の今、東京にすむ「ツキノワグマ」について、数やすんでいる場所などの公式の情報を発表しました。令和7年度の調査によると、東京にすむツキノワグマの数は120頭から378頭で、平均すると235頭と考えられています。そして、その数はだんだんふえているということです。1平方キロメートルあたりにすむクマの数(生息密度)は0.47頭でした。クマがすんでいるのは、八王子市、青梅市、あきる野市、日の出町、ひのはら村、おくたま町の6つの市と町と村です。これらはどれも東京の西がわにある、山や森の多い地域です。また、東京都はクマをとることを禁止する期間も決めていて、平成20年4月1日から令和9年3月31日まで「狩猟」を禁止しています。
「狩猟」とは、ルールを守って野生の動物をとることです。東京都は、地域ごとにクマがどれくらい少なくなる心配があるかを分けています。南たま地域では「絶滅危惧2類」、西たま地域では「準絶滅危惧」とされています。「絶滅」とは、その生き物がいなくなってしまうことです。「絶滅危惧2類」は、近い将来、野生でいなくなってしまう心配が高いという意味で、「準絶滅危惧」は、今すぐではないけれど、これから心配になるかもしれないという意味です。数がふえてきていても、まだ大切に守る必要がある動物なのです。クマがすむということは、その地域の森が元気である証でもあります。わたしたちは、クマを守りながら、人とクマがどうやってじょうずに分かれてくらしていくかを、これからも考えていく必要があります。