カメムシが大発生 三重県が注意報を発表
みなさんは「カメムシ」という虫を知っていますか。さわるといやなにおいを出す虫で、家の近くや畑で見かけることもあります。カメムシもこん虫なので、体は頭・胸・腹の三つに分かれていて、胸に六本の足があります。生き物は暖かくなると活発に動き出します。春から夏にかけて気温が上がると、カメムシもたくさん見られるようになります。
令和8年(2026年)5月13日、三重県病害虫防除所は、果樹を食べるカメムシがとても多く発生しているとして、「病害虫発生予察注意報」の第2号を発表しました。
このカメムシは「チャバネアオカメムシ」と「ツヤアオカメムシ」という種類で、ナシやブドウ、かんきつ類、カキなどの果樹に害を出します。果物のしるをすってしまうため、農家の人にとっては大きな心配ごとです。
三重県病害虫防除所が虫を集めて数える「予察灯」という明かりで調べたところ、松阪市では5月のはじめごろに、チャバネアオカメムシが1,805頭も集まりました。これはふつうの年の50.5頭の約36倍です。ツヤアオカメムシも169頭で、ふつうの年の8.9頭の約19倍でした。みはま町でも4月の終わりごろに、チャバネアオカメムシが4,263頭(ふつうの年の179頭の約24倍)、ツヤアオカメムシが7,890頭(ふつうの年の3,643頭の約2倍)も集まりました。
カメムシが多くなる時期は5月から10月までで、三重県のすべての地域が対象です。三重県病害虫防除所は、カメムシが飛んできたのを見つけたら薬で防ぐこと、近くの果樹園と防ぐ日をそろえること、「合成ピレスロイド系」という同じ種類の薬を続けて使わないことなどを、農家の人にすすめています。
ここで出てきた言葉を説明します。「予察灯」は、虫を明かりでおびき寄せて集め、どのくらいの数がいるかを調べるための道具です。「注意報」は、気をつけてほしいことを早めに知らせる知らせのことです。天気の注意報と同じように、虫のひがいにも注意報があるのです。「合成ピレスロイド系の薬」は虫を防ぐ薬の一つですが、同じ薬ばかり使い続けると、カメムシがその薬に強くなってしまうことがあるため、続けて使わないようにすすめられています。
ナシやブドウ、カキなどの果物は、わたしたちが毎日食べている大切な食べ物です。農家の人たちがカメムシから果樹を守ることで、おいしい果物がお店にとどき、わたしたちの食たくに上ります。この注意報は、わたしたちが何気なく食べている果物が、たくさんの人の手と工夫で守られていることを教えてくれています。