2026年6月29日(月)のこどもニュース
ネギには3つのなかまがあった 地域の気候に合わせて選ばれる「品種群」
みなさんは、なべ料理やみそしるに入っているネギを食べたことがありますか。スーパーマーケットには、白い部分が長いネギや、緑の葉の部分を食べるネギなど、いろいろなネギが並んでいます。実は、ネギは日本の各地で、その土地の気候に合わせて育てられてきた野菜です。日本の国土は南北に長く、地域によって気候が大きくちがうことを、みなさんは社会科で学びましたね。農林水産省は、そうしたネギのなかま分けと、地域ごとのさいばいの特性について説明しています。
農林水産省によると、ネギは代表的な3つの「品種群」に分類されます。1つ目は「千住群」です。千住群は北海道から九州まで広くさいばいされていて、お店で売られている白ねぎのほとんどが、このなかまです。2つ目は「加賀群」です。加賀群は、寒い地方や、雪がとても多くふる地域に合った性質をもっています。3つ目は「九条群」です。九条群は主に西日本でさいばいされ、「葉ねぎ」として食べられています。このように、3つの品種群はそれぞれさいばいに適した土地がちがっていて、地域の気候の条件に合わせて選ばれているのです。
ここで、難しい言葉を確認しましょう。「品種群」とは、色や形、育ち方などの性質が似ている品種を、大きくまとめたグループのことです。また、「白ねぎ」は白い部分を主に食べるネギのこと、「葉ねぎ」は緑の葉の部分を主に食べるネギのことです。日本では、食料が自然条件を生かして全国各地で生産されていることを、みなさんは社会科で学びました。ネギもその一つで、地域の気候に合う品種群が選ばれて育てられています。今度スーパーマーケットや給食でネギを見かけたら、それがどの品種群のなかまで、どんな土地で育ったのかを想像してみてください。毎日の食事が、日本各地の気候や、農家の人たちの工夫とつながっていることに気づけるはずです。
小学校の「算数」の名前はそのまま 英語では「Mathematics」に
みなさんが小学校で毎日学んでいる「算数」は、中学校に進むと「数学」という名前に変わります。同じように数や図形を学ぶのに、どうして名前がちがうのでしょうか。実は、国では2030年度から使われる予定の新しい「学習指導要領」づくりが進められていて、その中で小学校の教科の名前をどうするかも話し合われました。
2026年6月29日(月)の午後6時から8時に、文部科学省の「中央教育審議会」の中の初等中等教育分科会・教育課程部会にある「算数・数学ワーキンググループ」が、第11回の会議を開きました。議題は「とりまとめに向けた検討」で、配られた資料には、議事次第(会議の進め方を示したもの)と、取りまとめに向けた検討資料、参考資料がふくまれていました。
この会議では、小学校の「算数」という名前を「数学」に変える案について検討されました。そして算数・数学ワーキンググループは、最終的に「算数」という名前をこれからもそのまま使い続けることを決めました。同時に、算数・数学ワーキンググループは、算数の公的な英語表記を「Arithmetic(算術)」から「Mathematics(数学)」に変えることも決めました。次の学習指導要領は、2030年度に全面的に始まる予定です。
ここで、ニュースに出てきた言葉をかんたんに説明します。「中央教育審議会」は、文部科学省で教育のあり方について専門家が話し合う会議で、「ワーキンググループ」は、その中で一つのテーマをくわしく調べて話し合う集まりです。「学習指導要領」は、全国の学校で何をどのように教えるかを国が定めたきまりです。「公的な英語表記」は、国が正式に使う英語での書き表し方のことです。また、「Arithmetic(算術)」は計算を中心とした学びを、「Mathematics(数学)」は数や図形について広く考える学問を表す英語です。
今回の決定で、みなさんが学ぶ教科はこれからも「算数」と呼ばれますが、英語では中学校の「数学」と同じ「Mathematics」で表されることになります。今学んでいる算数は、中学校の数学、そして世界の人たちと共通の学びへとつながっています。