虫1ぴきに100円 埼玉県川島町、7万ぴきで受付終わる

外国から日本に入ってきた生き物の中には、もとから日本にいる生き物やわたしたちのくらしに大きな害をあたえるものがいます。国はそうした生き物を法律で特定外来生物と決めていて、クビアカツヤカミキリもその一つです。この虫を減らすには、見つけた人がその場で退治することが大切です。そこで埼玉県川島町は、町の人だけでなく、埼玉県内に住む多くの人に協力を呼びかける取り組みを行ってきました。

川島町は、令和8年6月1日から、特定外来生物クビアカツヤカミキリの成虫を退治した人に、1ぴきにつき現金100円をわたすしょうれい金の取り組みを始めました。対象は埼玉県内に住んでいる人です。退治する場所は川島町の中に限らず、埼玉県内であればどこでもよい決まりでした。申しこみは、町の窓口へ、申しこみ書と退治した虫をいっしょに持っていく方法です。数を数えるときは、胸が赤いことを確かめられるものを1ぴきとしました。生きたまま持ち運ぶことは法律で禁止されているので、その場で退治してから持っていきます。人の土地で退治するときは、その土地の持ち主の許可が必要です。受付は平日の9時から17時までで、土曜日・日曜日・祝日は受け付けませんでした。
はじめの予定では、申しこみを受け付けるのは9月30日まででした。ところが、たくさんの人が虫を持ちこんだため、用意していたお金が足りなくなりました。そこで川島町は、7月10日に臨時議会を開いて補正予算を決め、7月13日から受付を続けました。しかし、それでも予算の限度額に達したため、7月16日木曜日で受付を終えました。しょうれい金として出されたお金は合わせて700万円で、1ぴき100円ですから、7万ぴきもの成虫が退治された計算になります。
「特定外来生物」とは、外国から入ってきた生き物のうち、日本の自然や人のくらしに大きな害をあたえるおそれがあるとして、国が法律で決めたもののことです。「奨励金」とは、ある行いを人々にすすめるために、役所などがわたすお金のことです。「補正予算」とは、一度決めた予算では足りなくなったときに、後から組み直して決め直す予算のことです。予算は、わたしたちがおさめた税金をどう使うかを決めたものなので、議会で話し合って決められます。7万ぴきという数は、一人の力ではとても届きません。県内のたくさんの人が、少しずつ手を動かした結果です。身の回りの自然を守るために自分には何ができるのか、考えるきっかけになりそうです。