2026年5月27日(水)のこどもニュース
イギリスで5月に35度 80年ぶりに記録をぬりかえる
みなさんは、毎日の天気を気にしていますか。夏が近づくと、だんだん暑くなってきますね。でも、まだ夏ではない5月に、とても暑い日が続いた国があります。それは、ヨーロッパにあるイギリス(英国)です。
英国の気象庁(イギリスで天気を調べるところ)が、5月のとても高い気温を発表しました。2026年5月25日と26日の2日間で、5月の気温の記録が2日続けてぬりかわったのです。
25日には、ロンドンにあるキューガーデンズという庭園で、気温が34.8度になりました。これまでの5月の記録は、1922年と1944年の32.8度で、約80年ぶりに記録をこえました。
つぎの26日には、同じキューガーデンズで35.1度、ヒースロー空港で35.0度を記録しました。また、ウェールズという地いきのカーディフにあるビュートパークという公園でも32.9度になり、ウェールズでも5月の記録がぬりかわりました。ヨーロッパの各地でも、記録的な暑さが観測されました。
英国気象庁は、このような暑さの記録を破ることが、気候変動によってふえていると伝えています。昔は100年に1回くらいしか起きなかったこのくらいの記録が、今では33年に1回くらいに変わったというのです。
「気象庁」とは、天気や気温などを調べて、人々に知らせるところです。「気候変動」とは、地球全体の気温が少しずつ上がるなどして、天気のようすが長い間に変わっていくことです。夏の前の5月にこれほど暑くなるのは、わたしたちのくらしにも関係があります。これからは、暑い日への備えや、地球のかんきょうを守るためにできることを、みんなで考えていくことが大切です。
自転車にも「青きっぷ」 子どもを乗せる時の決まりは?
みなさんの中には、自転車に乗る人も多いと思います。小さいころ、お父さんやお母さんの自転車についた席に乗せてもらったことがある人もいるでしょう。自転車は車と同じように道を走るので、安全に使うための決まり(交通ルール)があります。これまで、車やバイクには、交通ルールを守らなかった時にわたされる「青きっぷ」というものがありましたが、自転車にはありませんでした。
2026年4月1日、警察庁は、自転車にも新しい決まりを取り入れることを発表しました。これからは、16さい以上の人が自転車に乗っていて交通ルールを守らないと、「青きっぷ」をわたされることがあります。
警察庁は、子どもを自転車に乗せる時の決まりについても、質問と答えの形で説明しました。まず、13さい未満の子どもは、歩く人のための道(歩道)を自転車で通ってもよいことになっています。
また、自転車についた幼児用の席に小学生を乗せても、取りしまりを受けることはなく、まず注意やアドバイスをする「指導警告」が原則だと、警察庁は説明しています。
「青きっぷ」をわたされた人は、決まりを守らなかったことに対してお金(反則金)をはらいます。このお金は、銀行や郵便局ではらうことができます。
ここで、少し難しい言葉を説明します。「青きっぷ」とは、交通ルールを守らなかった時にわたされる紙のことです。「反則金」とは、その時にはらうお金のことです。「警察庁」とは、日本全国の警察をまとめている国の役所です。
自転車はとても便利な乗り物ですが、使い方をまちがえると、自分や友だちが事故にあうことがあります。今回の新しい決まりをきっかけに、交通ルールをしっかり覚えて、安全に自転車に乗ることが大切です。
NASA 月に人がくらせる基地をつくる計画を発表
よる空を見上げると、月が見えます。月は、時刻によって東から南、そして西へとうごいて見え、その形も少しずつかわっていきます。みなさんがよく知っている月ですが、その月に、人がくらすことのできる「基地」をつくろうという計画が、いま大きくうごき出しています。
アメリカの宇宙機関「NASA」は、2026年5月26日、月面に基地をつくる計画のくわしい内容を発表しました。
NASAは、ことしのうちに、人が乗らない3回のミッション(月への探査)をおこなうと言っています。それぞれ「ムーンベース1」「ムーンベース2」「ムーンベース3」とよばれます。
ムーンベース1は、「ブルーオリジン」という会社の「ブルームーンMk1」という着陸機をつかい、2026年の秋に打ち上げられる予定です。月の「シャクルトン」とよばれる場所の近くに着陸します。
ムーンベース2は、「アストロボティック」という会社の「グリフィン」という着陸機にのって、2026年の後半に打ち上げられる予定です。これには「アストロラブ」という会社の「FLIP」という月面ローバー(月の上を走る車)がのせられます。
ムーンベース3は、「インテュイティブマシンズ」という会社の「ノバCトリニティ」をつかい、2026年に打ち上げられる予定で、月の地面のようすを調べます。
また、NASAは、新しい月面ローバーや着陸機をつくるための「けいやく」を会社とむすびました。アストロラブにはやく2億1900万ドル、ルナアウトポストという会社にはやく2億2000万ドルがしはらわれます。
NASAは、月の「南極」とよばれる地域で、人がずっとくらしつづけられるようにすることを目ざしています。
このニュースに出てきた言葉を説明します。「基地」とは、活動のもとになる場所のことです。「ローバー」は、月や星の上を走って調べる車のことです。「着陸機」は、月などにおりるための機械です。「無人ミッション」は、人が乗らずにおこなう、月などへの探査のことです。
月は、地球からいちばん近い天体です。これまで月には、探査機が何度もおくられてきましたが、人がずっとくらせる基地は、まだありません。この計画がうまくいけば、人が月でくらす未来に近づくかもしれません。みなさんが大人になるころには、月でくらす人がいるかもしれませんね。
のりを前がみに使う動画に注意 作る会社が発表
のりは、紙やものをくっつけるための道具です。みなさんも、工作や勉強でよく使うと思います。ところが、こののりを、本来とはちがう使い方をするようすがインターネットで広まり、それを作っている会社が「あぶないかもしれません」とお知らせを出しました。
今回、話題になったのは、「アラビックヤマト」という名前の液体のりです。これは、1899年に始まったヤマト株式会社という会社が作っています。2026年5月26日、アイドルグループ「iLiFE!」の候補生のメンバーが、こののりを前がみを固定するために使う動画を、X(旧Twitter)にのせました。この動画は広まり、多くの人が見ました。
これを受けて、ヤマト株式会社は次の日の5月27日、「本来の接着の使い方でつかってください」と注意を呼びかけました。会社は、「メーカーが考えている本来の接着の使い方とはちがっていて、安全であるとは言いきれません」とはっきり伝えました。
「メーカー」とは、ものを作る会社のことです。ヤマト株式会社は、自分たちが作った商品が、考えていた使い方とはちがう形で広まったため、けがなどがないようにお知らせを出しました。インターネットの動画は、おもしろそうに見えても、まねをするとあぶないものがあります。のりをはじめ、道具にはそれぞれ正しい使い方があります。みなさんも、見たことをすぐにまねするのではなく、「これは安全かな」と一度考えることが大切です。
作った料理は早めに食べよう セレウスきんの食中毒に気をつけて
みなさんは、作ったチャーハンや焼きそばを、すぐに食べないで、しばらく台所に置いておいたことはありませんか。じつは、そのような食べ物の置き方には、気をつけたいことがあります。それが、目に見えないほど小さな「きん」によって起こる食中毒です。
農林水産省は、「セレウスきん」というきんによって起こる食中毒について、くわしい情報を出しています。
セレウスきんは、土や空気の中など、わたしたちのまわりのいろいろな所に、広くいるきんです。
とくに、チャーハンやピラフ、焼きそば、スパゲッティなど、ごはんやめんを使った料理が、はいてしまうタイプの食中毒の原因になりやすいといわれています。
このタイプの食中毒は、食べてから1時間から5時間くらいで、気持ちが悪くなることが多いです。
原因は、きんが食べ物の中で作り出す「毒素」というものです。
作った料理を、ふつうの温度のまま長い時間置いておくと、その間にきんがどんどん増えていきます。
ふせぐためには、料理を小分けにして冷やしたり、こおらせたりしてしまっておき、できるだけ早く食べきることが大切です。
「毒素」とは、きんが作り出す、体によくないもののことです。セレウスきんは、土や空気の中など、どこにでもいるので、なくすことはむずかしいです。でも、きんを増やさないようにすることはできます。
作った料理は、すぐに食べる。すぐに食べないときは、小分けにして冷やしたり、こおらせたりしてしまっておく。これだけで、食中毒をふせぐことができます。
毎日の食事を安全に楽しむために、きょうから気をつけてみましょう。
グーグル けんさくをAIで大きくかえると発表
みなさんは、しらべたいことがあるとき、インターネットの「けんさく」をつかいますか。けんさくは、ことばを入れると、せかいじゅうのたくさんの情報の中から、知りたいことを見つけてくれるしくみです。グーグルという会社は、このけんさくのサービスを長いあいだつくってきました。そのグーグルが、AI(人工知能)のちからをつかって、けんさくを大きくかえると発表しました。
2026年5月19日、グーグルは「Google I/O 2026」というはっぴょうかいで、けんさくにAIの機能をたくさんくわえると発表しました。まず、「Gemini 3.5 Flash」というAIのしくみを、せかいじゅうできほんのモデルにします。けんさくのことばを入れるところは、過去25ねんで最大級につくりかえます。これからは、ことばだけでなく、画像や動画、ファイル、Chromeのタブ(インターネットのページ)も入れてしらべられるようになります。
「サーチエージェント」という、いくつものAIをまとめてはたらかせる機能も発表されました。これは、ニュースのサイトやブログ、SNS、おかねの情報、スポーツ、商品の情報などを、いっしょにしらべてくれます。そして、じょうけん(きめたきまり)がかわったら、それを見まもって知らせてくれます。この機能は、「Google AI Pro」や「Ultra」というお金をはらってつかうサービスに入っている人むけに、夏から始めるよていです。
自分の情報をつなげる「Personal Intelligence」という機能は、やく200のくにやちいき、98のことばでつかえるように広げます。これはお金をはらわなくてもつかえます。また、そのときひつようながめんをその場でつくる「生成型UI」という機能は、夏からむりょうで公開するよていです。
このほか、「Antigravity」というぎじゅつをつかって、長くつづく作業をまとめて見られる「ダッシュボード」という一覧のがめんも発表されました。けっこんしきのじゅんびや、ひっこしのかんりなどに使えます。さらに、健康をかんりするためのきろくをつくる機能も、すうかげつのうちに出すよていです。
ここで出てきた「AI(人工知能)」とは、コンピューターが人のように考えたり、文や絵をつくったりするぎじゅつのことです。「モデル」は、AIが考えるためのしくみで、ずのうのようなものです。「ダッシュボード」は、いろいろな情報を一つのがめんにまとめて見られるところをいいます。今回のはっぴょうで、けんさくは、ことばを打つだけのものから、AIがいっしょに考えてくれるものへとかわっていきます。みなさんがしらべものをするときも、これからもっとべんりになっていくかもしれません。ただし、AIが出した答えがいつも正しいとはかぎらないので、本当かどうか自分でたしかめることも大切です。
国会で生成AIを初めて使う デジタル相が発表
みなさんは「生成AI」という言葉を聞いたことがありますか。生成AIは、人が出した質問に答えたり、文章を作ったりしてくれるコンピューターのしくみです。最近は、いろいろな仕事でこの生成AIが使われるようになってきました。今回、国の大切な話し合いの場でも、この生成AIが初めて使われたというニュースが入ってきました。
2026年5月27日、デジタルちょうの松本ひさしデジタル相が、参議院の本会議で大切な発表をしました。松本ひさしデジタル相は、デジタルちょうが開発した生成AIのしくみ「源内」を使って、質問への答えの案を作ったことを明らかにしました。そして、その案を最後に自分の目で確かめた(最終確認した)と話しました。
国会の本会議には「しゅう議院」と「参議院」の二つがありますが、この二つの本会議で生成AIを使って答えたのは、今回が初めてのことです。
「源内」は、2025年5月からデジタルちょうで使われ始めたしくみです。松本ひさしデジタル相は、生成AIを使うことで、職員が内容をくわしく調べることに時間を使えるようになり、より丁寧な答えができるようになると説明しました。
ここで出てきた言葉を説明します。「デジタルちょう」は、国の中で、コンピューターやインターネットを使ったしくみを進める役所です。「生成AI」は、文章などを自動で作ってくれるしくみのことです。
今回のニュースは、わたしたちの身の回りだけでなく、国の仕事の中にも生成AIが入ってきていることを表しています。便利な道具ですが、最後は人が内容を確かめることが大切だと、松本ひさしデジタル相は示しました。これからどんな場面で生成AIが使われていくのか、注目していきたいですね。