2026年7月1日(水)のこどもニュース
女性用トイレの長い行列を減らそう 国の役所が集まって会議を開きました
駅やデパート、イベント会場などで、女性用トイレの前にだけ長い行列ができているのを見たことはありませんか。男性用トイレはすいているのに、女性用トイレでは順番を待つ人がずらりと並んでいて、困っている人が多くいます。国は、この行列の問題を国全体で考えるべき課題だと考え、解決に向けた話し合いを始めました。
この話し合いの場が、「女性用トイレにおける行列問題の改善に向けた関係府省連絡会議」という会議です。この会議は、国の計画である「経済財政運営と改革の基本方針2025」に基づいて開かれています。第1回の会議は令和7年(2025年)7月9日に開かれ、第2回の会議は令和8年(2026年)6月12日に開かれました。会議には、「内閣官房」や内閣府男女共同参画局、国土交通省などの国の役所に加えて、国会の衆議院も参加しています。さらに、会議を支えるための「幹事会」という集まりも、令和7年(2025年)の8月と12月に開かれました。会議では、駅や百貨店(デパート)など、いろいろな場所にある女性用トイレの「好事例」を集めて、それを全国に広めることを目指しています。
ここで、ニュースに出てきた言葉を説明します。「内閣官房」とは、内閣を助けて、国の役所どうしの調整をする機関のことです。「関係府省連絡会議」とは、あるテーマに関係する府や省(国の役所)が集まり、れんらくを取り合いながら話し合う会議のことです。「幹事会」とは、会議がうまく進むように、こまかい準備や作業を受け持つ集まりのことです。「好事例」とは、ほかの場所でも参考になる、良い取り組みの例のことです。トイレは、だれもが毎日使う大切な場所です。女性用トイレの行列が減れば、出かけた先で困る人が少なくなり、みんなが安心して外出できるようになります。みなさんも駅やデパートに行ったとき、トイレにどんな工夫があるか、目を向けてみてください。
大阪で見つかったモササウルス類の化石から新しい骨を発見 新種の可能性も
みなさんは、モササウルスという生き物を知っていますか。きょうりゅうが陸で栄えていた大昔、海にすんでいた大型のは虫類の仲間です。理科で学んだように、土地の層の中には大昔の生き物の化石が残っていることがあります。じつは大阪府の「貝塚市」では、30年以上前にモササウルス類の化石が発見されていました。この化石をあらためてくわしく調べた研究の成果が、このほど発表され、話題になっています。
2026年7月1日、岡山理科大学、東京都市大学、きしわだ自然資料館などの共同研究グループは、この化石から新たに4点の骨の化石が見つかったことを発表しました。化石は、1990年の終わりごろから1992年にかけて、大阪府の「貝塚市」で発見されたものです。新たに見つかった骨のうちの一つは「前上顎骨」という骨で、日本国内のモササウルス類の化石では初めて確認された部分です。岡山理科大学などの共同研究グループによると、このモササウルス類の全長は約6メートルと推定されています。さらに、脳の近くにある「底蝶形骨」という骨には、左右に短い角のような部分が水平に張り出しているなど、これまでに知られている種類とはちがう特ちょうがありました。そのため、新種の可能性があると考えられています。このモササウルス類は、「白亜紀」の後期(約9800万年前から6600万年前)の海にすんでいた、は虫類です。
ここで、ニュースに出てきた言葉を説明します。「前上顎骨」とは、上あごの一番前にある骨のことです。「底蝶形骨」とは、頭の骨の一つで、脳の近くの底のほうにある骨のことです。「白亜紀」とは、きょうりゅうが生きていた大昔の時代の名前です。今回のニュースからは、30年以上前に見つかった化石でも、調べ直すことで大きな発見につながることが分かります。もし新種と認められれば、大昔の日本の海にどんな生き物がいたのかを知る、大切な手がかりになります。みなさんも博物館や資料館で化石を見るときは、そこにまだ知られていないひみつがかくれているかもしれない、と想像してみてください。未来の大発見をするのは、みなさんかもしれません。
月が土星・すばる・火星・金星に次々と接近 7月の終わりには流れ星も
夏休みが近づく7月は、夜おそくまで星空を楽しみやすい季節です。夜空を見上げると、月のすぐ近くに明るい星がかがやいて見える日があります。月が空のどの辺りを通るかは日によって少しずつ変わるため、月と星がならんで見える特別な日が生まれるのです。国立天文台(大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台)は、そうした星空の見どころを毎月まとめて発表しています。
国立天文台が発表した2026年7月の東京の星空・天文情報によると、7月は月が明るい星に次々と近づいて見えます。まず7月8日には、月が「土星」に接近します。続いて7月11日には、たくさんの星が集まって見える「すばる」に、7月12日には「火星」に、そして7月17日には「金星」に月が近づきます。
星の明るさについて、国立天文台は、7月の土星は0.8等から0.6等、火星は1.4等から1.3等、金星はマイナス4.1等からマイナス4.3等になると発表しています。さらに7月31日には、「みずがめ座デルタ南流星群」が「極大」をむかえます。この流星群で見られる流れ星の数は、1時間に2〜3個程度です。
ここで、ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「等」は星の明るさを表す単位で、数字が小さいほど明るく、マイナスがつく星はさらに明るいことを表します。つまり、マイナス4.3等の金星は、たいへん明るくかがやいて見えるということです。「流星群」は、流れ星がまとまって多く見られる現象のことです。流れ星の正体は、宇宙にある小さなちりが地球の大気に飛びこんで光ったものです。「極大」は、流星群の流れ星がもっとも多く飛ぶときという意味です。
月と星の接近は、望遠鏡のような特別な道具がなくても、自分の目で見て楽しむことができます。晴れた夜に空を見上げて、月の近くに光る土星や火星、金星を探してみるのはどうでしょうか。夏休みの自由研究のテーマにもなりますし、実際に自分の目でたしかめた星のかがやきは、宇宙への興味をきっと大きく広げてくれるはずです。