2026年8月26日(水)のこどもニュース
夏のエアコン使用時間、世界12都市で東京が最長 1日平均14時間12分

世界の大都市の中で、夏にエアコンをいちばん長く使っているのは、どこの都市でしょうか。一年中暑いバンコクや、さばくに近いドバイを思いうかべる人が多いかもしれません。

この疑問に答える調査の結果を、エアコンをつくる会社のダイキン工業株式会社が2026年7月21日に発表しました。「第2回 ダイキン世界の空気感調査」という調査で、5月29日から6月5日にかけて、東京・上海・バンコク・デリー・ドバイ・イスタンブール・パリ・マドリード・ラゴス・サンパウロ・ニューヨーク・ヒューストンの世界12都市で行われました。エアコンを持っている20代から60代の人に各都市100名ずつ、合わせて1200人に、暑さの実感やエアコンの使い方をたずねています。
その結果、1年で最も暑い時期に自宅でエアコン(冷ぼう)を使う1日あたりの平均時間は、東京が14時間12分で、12都市の中で最も長いことが分かりました。2位はアメリカのヒューストンで14時間02分、3位はドバイで12時間56分、4位は中国の上海で11時間56分、5位はアメリカのニューヨークで11時間36分でした。東京では「24時間つけっぱなし」という人が29パーセントもいて、11時間以上使う人を合わせると63パーセントにのぼりました。
背景には、暑さそのものの変化があります。この調査では、世界12都市の86.5パーセントの人が「5年前より暑くなった」と答えましたが、東京では94パーセントの人がそう答え、世界の平均を上回りました。実際に、東京で1日の最高気温が35度以上になる日である「猛暑日」の数は、2018年から2020年の平均と比べて、2023年から2025年は約2倍に増えています。
一年中暑い都市やさばくの近くの都市よりも、四季のある東京のほうがエアコンを長く使っているという今回の結果は、日本の夏の暑さがそれだけ厳しくなっていることを示しています。
地震から学ぶ修学旅行へ 学校の先生たちが能登を視察

はじまりは8月13日の発表でした。石川県は、修学旅行などの行き先として石川県を選んでもらうため、学校関係者を対象にした現地研修会をかなざわ市と協力して開くと発表しました。能登地方の6つの市と町が作った「震災学習プログラム」と、かなざわ市内を実際に見て回ってもらう研修会です。

「震災」とは、地震によって起こる災害のことです。能登の6つの市と町は、「自然の驚威」「防災・減災」「復興への取組」という3つのテーマで、合わせて26のプログラムを作りました。地震のこわさや、災害への備え、もとのくらしを取りもどすための取り組みを、実際の場所で学べるようにしたものです。
研修会は8月17日から19日までの3日間開かれました。参加したのは、東京の周りの地域や関西から集まった学校関係者23名です。1日目の17日は、けんろく園やひがし茶屋街など、かなざわ市内を視察しました。視察とは、その場所に行って実際の様子を確かめることです。
2日目の18日からは、いよいよ能登に入りました。18日はのと鉄道や朝市通りなどを、3日目の19日は和倉温泉街やのとじま水族館などを回りました。この2日間は、参加者が4つの班に分かれて、見学できないものを除く25のプログラムを視察しました。
石川県は、この研修会を通して、多くの学校に修学旅行で能登やかなざわ市に来てもらうことを目指しています。
深い海の谷「海溝」で新種発見 ワラジムシの仲間3種は深さでくらす場所がちがった

日本の近くの海の底には、「海溝」と呼ばれる場所があります。海溝は、海の底がさらに深く、細長い谷のように落ちこんだ地形で、深いところは数千メートルにもなります。太陽の光は届かず、水は冷たく、水の重さによる大きな圧力もかかる、生き物にとってとてもきびしい場所です。

この深い谷から、新しい生き物が見つかりました。北海道大学・東京大学・京都大学の研究チームは2026年8月25日、日本近海の谷の中の、深さ2889メートルから7288メートルの海底で、小さな「甲殻類」を3種発見したと発表しました。甲殻類とは、エビやカニのように、かたいからでおおわれた体をもつ生き物のグループのことです。3種のうち2種は、これまで知られていなかった新種でした。
今回見つかった3種は、「ミズムシ亜目」というグループに入ります。これは、陸の落ち葉や石の下でよく見かけるワラジムシに近い仲間です。あの小さな虫に似た生き物が、光のまったく届かない深い海の底にもくらしていたのです。
さらに研究チームは、3種がそれぞれ異なる深さの帯にすんでいることを明らかにしました。同じ谷の中でも、深さによってすむ種類がはっきり分かれていたのです。発表のタイトルでは、生き物のすむ深さを分けているものを「見えないベール」と表現しています。ベールとは、顔などをおおううすい布のことです。海の中に目に見える仕切りはないのに、まるでうすい布で区切られているかのように、深さごとにすむ生き物がちがっているからです。この研究に関わった一人が、北海道大学の研究者の太田瑞希さんです。
今回生き物が見つかった7288メートルという深さは、富士山の高さ3776メートルのほぼ2倍にあたります。そんな深い海の底にも、それぞれの深さに合わせてくらす小さな生き物たちがいたのです。