1買い物客が、とつぜんさいがいの中に げきのようなぼうさいくんれん


ほっきょくに近いグリーンランドの北西部に、カナックという村があります。住んでいる人はおよそ600人です。村のそばには、カナックひょうがという大きな氷があります。「氷河」とは、ふりつもった雪が長い年月をかけてかたまり、ゆっくり動いている大きな氷のかたまりのことです。カナックの村の人たちは、このひょうがからとけて流れてくる川の水を、生活の水として使っています。

このひょうがでは、北海道大学のいまづたくろうさんや、すぎやましんさんたちの研究グループが、2012年7月からずっと氷の様子を調べつづけてきました。名古屋大学と国立きょく地研究所もいっしょに研究しています。高さ243メートルから984メートルまでの6つの場所で、氷のあつさがどのようにかわるかを、毎年はかってきたのです。この研究は、GRENEやArCSといった研究事業と、JSPSからの研究のお金のしえんを受けて行われました。研究の中身は2026年6月18日にJournal of Glaciologyという研究のざっしにのり、9月1日に北海道大学が発表しました。
調べて分かったのは、13年間にあわせて5.4メートルぶんのあつさの氷がなくなっていたことです。1年あたりにするとおよそ0.4メートルです。ただし、へり方は年によってちがい、少ない年は0.23メートル、多い年は1.02メートルでした。
ひょうがの氷は、気温が上がるととけてへり、雪がふるとふえます。いまづさんたちが調べると、カナックひょうがでは、気温が上がることのほうが、雪のふる多さよりも5倍も大きく、氷のへり方にかかわっていました。そして、もし気温が今より1度上がると、氷がへる速さは今の2倍になると、研究グループは予想しています。
氷がたくさんとけると、川に流れこむ水もふえます。カナックの村では近ごろ、とけた水がふえたことで、川の水があふれるひがいも起きています。

「気象庁」は9月5日、インドネシアのクラカタウ火山で大きな「噴火」が起きたと発表しました。気しょうちょうは、天気や地しん、火山のことを調べて、みんなにつたえる国の役所です。ふん火とは、火山から石やけむり、はいなどが高くふき上がることです。5日の朝8時30分の時点で、海外や日本の国内で海の水の高さを計る場所では、このふん火によると思われる大きな海の水の上がり下がりは見られていません。日本に「津波」が来るかどうかは、気しょうちょうがまだ調べているところです。つ波は、海の水が大きく動いて、海岸におしよせてくる波のことです。

ふん火が起きたのは、日本の時間で5日の夜中、午前2時50分ごろです。ふん火のけむりは、およそ1万5000メートルの高さまで上がりました。気しょうちょうは、「ダーウィン航空路火山灰情報センター」がつたえたことをもとに、このふん火を発表しました。このセンターは、ひこうきが通る空の道に火山のはいが広がっていないかを見はっている、海外のしせつです。
気しょうちょうは、つ波の心配がないと分かったときには、「遠地地震に関する情報」という発表でつたえるとしています。これは、遠くの場所で起きた地しんなどについて、日本につ波の心配があるかどうかをつたえる発表です。また、ようすに大きなことが起きなければ、今回の2回目の発表で、このふん火についての発表は終わりになります。

学校のかべにはってある世界地図を思いうかべてください。多くの世界地図は「メルカトル図法」という作り方で作られています。この作り方では、地球のまん中をぐるりと回る線である赤道に近い場所、たとえばアフリカなどが、ほかの場所とくらべて、本当の大きさよりも小さく見えてしまいます。

9月4日、世界の国が集まって話し合う「国連総会」で、「地図を正す」という名前の「決議」が決まりました。決議とは、多くの国が話し合って決めたことを書いた文書のことです。この文書は、アフリカの国のグループを代表して、トーゴという国が出しました。
とうひょうでは、164の国がさんせいし、反対したのはアメリカだけでした。エストニア、ジョージア、リトアニア、モルドバ、セルビア、ウクライナの6か国は「棄権」しました。きけんとは、さんせいにも反対にも入らず、こたえを出さないことです。
この決まりは、メルカトルの地図が赤道の近くにある場所の大きさをゆがめていて、アフリカなどについて正しく知るのをじゃましていると言っています。そして、地図で場所の大きさをくらべるときには、「イコールアース図法」のように、本当の大きさを正しく表せる地図をもっと広く使うようにもとめています。
トーゴの代表は「ゆがんだ地図は、教育や、人のとらえ方、文化、国どうしのつきあい、国の発てんの話、それにアフリカの大きさやかのうせいの見方にえいきょうする」と話しました。
ロシアは、この決まりを、昔、強い国がアフリカなどをおさめていた「植民地」のなごりを直すものだとして、さんせいしました。ウクライナは「この地図は、今ロシアに一時うばわれているウクライナの土地の一部を、とてもゆるせない形でえがいている」と言って、きけんしました。
アメリカの代表は、この決まりは世界の国の集まりへのしんらいをそこなうもので、アフリカへのつぐないなどをおしすすめるものだと言って、反対しました。ヨーロッパの国の集まりであるEUを代表したアイルランドは、決まりのねらいにはさんせいしながら、その取り組みは教育や、広く知らせること、地理をよく知ってもらうことにかぎるべきだと話しました。
トーゴの代表は「公正な地図は世界の地理をかえるのではなく、世界の見方をかえる」とも話しています。

北海道の北西部にある、とままえ町とはぼろ町の「地層」から、ふしぎな形をしたアンモナイトの化石が見つかりました。地層とは、土や小石が長い年月をかけてつみ重なってできた、しまもようの土地のことです。アンモナイトは、大昔の海にいた生き物で、うずまきの形にまいたかたいからを持っています。ところが、この化石は、ふつうのアンモナイトとはちがうまき方をした「異常巻きアンモナイト」でした。

深田地しつ研究所の相場だいすけさんは、この化石を「X線CT」を使って調べました。X線CTは、病院でも使われている、物をこわさずに中のようすを見ることができる方法です。からの中のつくりを調べたところ、この化石は「ツリリテス科」というアンモナイトのなかまであることが分かりました。そして、この化石は、これまでだれも知らなかった「新属新種」の生き物だということも分かりました。新属新種とは、生き物のグループの分け方で、新しいしゅるいであるだけでなく、それをまとめる一つ上のグループも新しい、という意味です。相場さんはこの生き物に、Heterocarinella japonica(ヘテロカリネラ・ジャポニカ)という名前をつけました。
深田地しつ研究所は、2026年8月31日にこのことを発表しました。研究をまとめた文章は、8月29日にPaleontological Researchという研究のざっしにのっています。ツリリテス科の新しいグループが日本で見つかって発表されたのは、日本でおよそ150年つづいてきた古生物学のれきしの中で、はじめてのことです。古生物学とは、化石をもとに大昔の生き物を調べる学問です。
ツリリテス科のアンモナイトは、これまで、およそ9390万年前のセノマニアン期のおわりに「絶滅」したと考えられていました。絶滅とは、ある生き物のなかまがすべていなくなってしまうことです。ところが、今回の化石は、およそ8630万年前から8360万年前のサントニアン期という時代のものです。これは、きょうりゅうが生きていた「白亜紀」という時代の一部です。つまり、ツリリテス科は、なかまのしゅるいの数を大きくへらしながらも、いなくなったと考えられていた時よりおよそ1000万年もあとまで、今の北海道のあたりで生きていたことになります。今回の発見から、そのころの北海道のあたりは、アンモナイトたちが生きのびるためににげこむ「避難所」のような場所になっていたのかもしれない、と考えられています。