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高輪ゲートウェイシティにあるTHE LINKPILLAR 1 NORTHという建物の6階、ローソン高輪ゲートウェイシティ店の近くに、9月1日から、AI(人工知能)が中身を見分けて自動で分別するリサイクルボックス「Bin-e」が置かれています。日本でこの機械を広めている株式会社フォーステックが、9月3日に発表しました。KDDI株式会社がローソンなどと協力して行う、使い終わった製品の回収の取り組みに採用されたもので、11月30日まで運用されます。

このボックスで集めるのは、使用済みのけいたい電話やスマートフォン、モバイルバッテリー、加熱式たばこや電子たばこです。どれも、中に「リチウムイオン電池」という、何度もくり返し使える小さくて力の強い電池が入っている製品です。ふくらんだり、こわれたりしているものは入れられません。
ただのごみ箱のように見えるBin-eが、どうやって中身を見分けているのでしょうか。かぎになるのは「画像認識」という技術です。物が入れられると、AIがカメラの画像から、それが何なのかを判断します。正しく見分けられる割合は95%以上で、100回のうち95回以上は正しい仕分けができる計算です。
ボックスには50インチの大きな画面もついていて、「デジタルサイネージ」と呼ばれるこの画面が、何を入れられるのか、どう入れればよいのかを案内します。さらに、内部にはセンサーがあり、通信機能を使って、ボックスの中にどれくらい物がたまったかをはなれた場所から確認できます。集めに行く人が、いちいち中を開けて確かめなくてもよいしくみです。
今回はもう一つ、安全のための工夫が加えられました。リチウムイオン電池は、強い力が加わったりこわれたりすると火が出ることがあります。そこで、回収した物を入れる内箱に、TOPPAN株式会社が作った消火フィルムをはりました。これはふつうのBin-eにはついていないもので、リチウムイオン電池が入った製品を安全に集めるために追加されたものです。
リチウムイオン電池が入った製品が家庭のごみにまざって捨てられると、ごみを処理するとちゅうで発火事故につながることがあり、社会の課題になっています。また、この電池にはリチウム、コバルト、ニッケルといった貴重な金属がふくまれていて、集めてくり返し使うことが求められています。
この取り組みには6つの会社が参加していて、役割が分かれています。KDDIは取り組み全体を行い、多くの人に伝えるとともに、けいたい電話とスマートフォンの回収とリサイクルを担当します。株式会社ローソンは取り組みを広く伝え、株式会社JR東日本ビルディングは設置する場所を提供します。JX金属サーキュラーソリューションズ株式会社は集まったモバイルバッテリーと加熱式たばこを、フューチャー・エコロジー株式会社は集まったけいたい電話を、それぞれ運んでリサイクルします。フォーステックはBin-eを提供し、運用を助けます。Bin-eそのものは、ポーランドのBineという2009年にできた会社が開発し、作っています。
Bin-eが日本に置かれるのは、これが2例目です。1例目は東京都庁の第一本庁舎で、東京都が6月から行っている「東京鉱山から資源を掘り起こし~都庁舎リチウムイオン電池回収キャンペーン~」の中で、6月26日から運用が始まりました。そのときは「Weecle technology by Bin-e」という名前でしたが、9月から「Bin-e」という名前に変わっています。
6社は、コンビニのような身近な場所で回収するやり方がうまくいくかどうかを11月30日まで確かめ、そこで得た経験や結果をもとに、ほかの地域にも広げていくかを検討することにしています。