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道路や鉄道の下をくぐるように、まわりより低く作られた道を「アンダーパス」といいます。線路や別の道路と交差するところで、信号を待たずに通りぬけられるように作られていて、北海道くしろ市の国道44号にある、あさひアンダーパスもその一つです。

アンダーパスは低い場所にあるため、大雨が降ると、まわりから流れてきた雨水がたまりやすいという弱点があります。たまった水をくみ出すはい水設備がついていますが、設備が正常に動かなければ、道路はあっという間に水につかってしまいます。道路が水につかることを「冠水」といいます。
令和8年8月には、千葉でごう雨があり、アンダーパスがかん水して、人がけがをしたり命を落としたりする「人的被害」が出ました。この出来事を受けて、国土交通省は、はい水設備が正常に動くことだけにたよるのではなく、いくつもの守りを重ねる「多重防御」で安全を確保する方針を示しました。停電や設備の異常が起きたときにも、自動的に安全な側へ切りかわるようにする「フェールセーフ」という考え方も取り入れます。
この方針にもとづいて、国土交通省北海道開発局くしろ開発建設部は令和8年9月4日、国道44号くしろ市あさひアンダーパスで、警察などの関係機関と協力し、大雨のときに予防的に道路を通行止めにする「事前通行規制」を始めると発表しました。かん水してから止めるのではなく、かん水するおそれがある段階で、先に車を通さないようにするしくみです。
通行止めにする条件は三つあります。一つ目は、レベル4の大雨危険警報が発令されたときです。二つ目は、1時間に降る雨の量が40ミリメートルに達したときで、これは予測で達しそうな場合もふくみます。三つ目は、道路管理者か警察が、かん水する可能性があると判断したときです。このうちどれか一つにあてはまれば、通行止めになります。
規制の区間は、くしろ市あさひ町のあさひ町19交差点から、くしろ市新くしろ町の新くしろ町6交差点までです。
あわせて、かん水したときに車が入りこむのを防ぐ対策として、通行止めの看板やバリケード、カラーコーンなどをあらかじめ用意しておくことや、自動で動いたり遠くから操作したりできる「遮断機」の設置も検討しています。これは、道路をふさいで車の進入を止める装置です。

ハンバーガー店の看板やスーパーのちらし、動画サイトの広告には、湯気の立つ料理やつやつやした果物の写真がならんでいます。そうした写真を見て「おいしそう」と感じ、つい食べたくなることがあります。

食べ物の写真には、見る人に「食べたい」と思わせる力があります。そのため、店や会社は商品を売るときに写真を大切にしてきました。そして今は、その写真をカメラで写す代わりに、AIに作らせることもできるようになっています。「AI生成画像」とは、人工知能が文章などの指示をもとに、コンピューターの中で新しく作り出した画像のことです。
では、AIが作った食べ物の画像を見ても、本物の写真と同じように「食べたい」と感じるのでしょうか。ドイツのデュースブルクエッセン大学とLVR大学病院エッセンのアレクサンダー・ディール氏の研究チームが、この点を実験で調べ、2026年8月15日に科学誌「Scientific Reports」で発表しました。
実験には87人が参加しました。参加者は、AIが作った食べ物の画像と、実物をカメラで写した写真を組にした60組を、インターネット上で見て評価しました。評価したのは、「リアルさ」(本物らしく見えるか)、食べたい気持ち、「カロリー量」(どれくらいエネルギーがありそうか)、「健康度」(体によさそうか)の4つの点です。同じ参加者が両方の画像を評価する方法にして、AIの画像と実物の写真を直接くらべられるようにしました。
その結果、AIが作った画像は、実物の写真にくらべてリアルさの評価が、たまたまとは言えないほどはっきりと低く、食べたい気持ちも下がりました。一方で、健康度とカロリー量の評価は、AIの画像と実物の写真で差がありませんでした。つまり、AIの画像は「本物っぽくない」と感じられて食欲をそそりにくいものの、「体によさそうか」「エネルギーが多そうか」という判断は、本物の写真を見たときと変わらなかったのです。
ただし、例外もありました。AIが作った画像の方が実物より「よりリアルに見える」と評価された場合には、逆に健康度や食べたい気持ちの評価が上がっていたのです。研究チームは、本物以上に本物らしく見える「ハイパーリアリズム」が、食べ物への評価を高めることを示したと報告しています。
今回の実験で、AIが作った食べ物の画像が見る人の食欲に働きかける力は、実物の写真より弱いことが分かりました。ただし、AIの画像が本物の写真よりも本物らしく見えるときには、その働きが逆に強まることも分かりました。