2026年5月29日(金)のこどもニュース
岩手県大つち町の山火事 38日かかってやっと消える
みなさんは、山や林で火が燃え広がる「山火事」を知っていますか。春は雨が少なく、空気や草や木がかわきやすいので、いちど火がつくと一気に燃え広がることがあります。今回は、岩手県の大つち町で起きた大きな林野火災(山や林の火事のことです)が、やっと消えたというニュースです。
大つち町の役場(大つち町災害けいかい本部)は、2026年4月22日に町の中の2つの地区で起きた林野火災について、5月29日の午後1時に「ちんか」を宣言しました。ちんかとは、火が完全に消えたことです。火事が起きた4月22日から、消えるまでに38日間もかかりました。
火が出たのは、こづち地区ときりきり地区の2か所です。焼けた面積は、合わせて1,633ヘクタールでした。こづち地区が約446ヘクタール、きりきり地区が約1,187ヘクタールです。ヘクタールは広さをあらわすたんいで、1ヘクタールはたてよこ100メートルくらいの広さです。とても広い土地が焼けたことが分かります。
こづち地区では、5月2日の午後1時に火の勢いがおさまり、もう燃え広がる心配がなくなりました(これを「ちんあつ」といいます)。そのあと、両方の地区とも5月29日の午後1時にちんかしました。また、5月6日には城山公園の体育館の北西がわで新しい火事も起き、これも5月29日の午後1時にちんかしました。この火事で焼けた面積は約2ヘクタールでした。
火が出た原因は、今も調べているところです。今回の火事で、人へのひがいはありませんでした。新しく起きた火事の、ものへのひがいは今も確かめているところです。なお、町は5月12日に「災害対策本部」から「けいかい本部」(町のようすを見はる本部)にかえ、ちんかに合わせて、このけいかい本部もなくしました。
難しい言葉を整理します。「林野火災」は、山や林で起きる火事のことです。「ちんあつ」は、火の勢いがおさまって、もう燃え広がらない状態のことです。「ちんか」は、火が完全に消えた状態のことです。
今回のように、春の山火事はとても広い土地を焼き、消えるまでに長い時間がかかります。わたしたちも、外で火を使ったあとはしっかり消すなど、火事を出さないように気をつけることが大切です。
使い終わった紙おむつが新しい商品に 売る地域が全国へ広がる
赤ちゃんや、おとしよりが使う紙おむつ。使ったあとはごみとして集められ、もやされることが多いです。でも、紙おむつには、紙のもとになるパルプがたくさん使われています。もし、使い終わった紙おむつをもう一度資源として使うことができたら、ごみをへらして、かんきょうを守ることにつながります。
紙おむつメーカーのユニ・チャーム株式会社は、2026年5月19日、使い終わった紙パンツからつくったパルプを原料に使った商品を売る地域を広げると発表しました。
ユニ・チャームは2010年からこの取り組みを始め、世界で初めての「水平リサイクル」という技術を開発しました。これは、オゾンという気体で処理することで、使い終わった紙おむつのパルプを、使っていないパルプと同じ品質にまで再生する技術です。
商品は「マミーポコパンツ RefF(リーフ)」「ライフリー RefF」「デオトイレしょうしゅう・こうきんシート RefF」の3つです。
ユニ・チャームは2024年4月20日に商品を売り始め、はじめはイオン九州の68のお店で売っていました。そして2026年5月21日からは、九州だけでなく、中国・関西・中部・関東地方へと売る地域を広げ、全国42のお店(イオン・イオンスタイル)で買えるようになります。売られるのは、Lサイズ40枚入りと、ビッグサイズ34枚入りです。
このプロジェクトが始まってから、2026年3月末までに、ユニ・チャームは704万個以上の紙おむつをリサイクルしてきました。この取り組みは、SDGs(持続可能な世界をつくるための目標)のうち、「すべての人に健康とふくし」「つくる責任 つかう責任」「気候変動への対策」「陸の資源を守る」という4つに役立つとされています。
「水平リサイクル」とは、使い終わったものを、もとと同じ種類のものに生まれ変わらせるリサイクルのことです。紙おむつから、また紙おむつをつくれるので、ごみがへり、新しい木やパルプを使う量もへらすことができます。
今までは九州だけで売っていた商品が、これからはより多くの地域で買えるようになります。みなさんの家の近くでも、資源を大切にする商品を見かける日が来るかもしれません。使ったものをむだにせず生かす工夫は、かぎりある地球の資源を守る大切な一歩です。
スマホがある家は90.5% テレビとほぼ同じに
スマートフォン、みじかく「スマホ」とよばれるきかいを、みなさんの家でも見たことがあると思います。電話やメール、動画を見たり調べものをしたりと、毎日のくらしのいろいろなことに使われています。では、日本ぜんたいでは、どれくらいの家がスマホを持っているのでしょうか。それを調べた新しい結果が発表されました。
総務省という国のやくしょが、令和7年5月30日に「令和6年通信利用動向調査」の結果を発表しました。これは、家や会社で、スマホやインターネットがどのように使われているかを調べたものです。調べた時点は令和6年8月の終わりごろです。
それによると、スマホを持っている家の割合は90.5%で、前の年とほぼ同じでした。一方、テレビを持っている家の割合は減って、スマホとほぼ同じくらいになりました。
インターネットを使う人のおよそ7割が、何かしらの不安を感じていることもわかりました。
サービスごとに見ると、SNSを使う人の割合は81.9%で、いちばん高い数字でした。
会社についての結果もあります。会社の外、たとえば家などではなれて仕事をする「テレワーク」を取り入れた会社は47.3%でした。また、「クラウドサービス」という、インターネット上にデータを保存するしくみを使う会社は8割をこえました。
この調査は、全国の40,592の世帯と6,040の会社にたずねました。そのうち答えがえられたのは、15,304世帯(38.9%)と2,330の会社(50.9%)でした。
ニュースに出てきた言葉をせつめいします。「SNS」は、インターネットで、メッセージや写真などをおくり合って、人とつながることができるサービスです。「テレワーク」は、会社まで行かずに、家などはなれた場所で仕事をすることです。「クラウドサービス」は、写真やデータを、自分のきかいの中ではなく、インターネット上にあずけて使うしくみです。
スマホやインターネットは、これからもわたしたちのくらしにかかせないものになっていきそうです。とても便利な一方で、不安を感じる人も多いことが、今回の調査からわかりました。だからこそ、正しい使い方を知り、安全に使うことが大切です。
日本の人口が1億2304万人に 過去最多の減り方
みなさんは、日本に何人の人がくらしているか知っていますか。国は5年に1度、日本にいるすべての人と世帯を数える「国勢調査」をおこなっています。2025年の10月にその調査がおこなわれ、その速報の数字が発表されました。
2026年5月29日、日本の政府の機関である総務省が、2025年(令和7年)の国勢調査の速報を発表しました。それによると、日本の総人口は2025年10月1日現在で1億2304万9524人でした。これは前回の2020年の調査とくらべて309万6575人、率にして2.5%の減少です。減った人数も減った率も、これまでで最も大きく、過去最多となりました。
人口が増えたのは東京都と沖縄県の2つだけで、ほかの45道府県では人口が減りました。また、全国の1719市町村のうち、1558市町村(90%以上)で人口が減っています。一方で、世帯の数は5712万4507世帯となり、前回より2.3%増えて過去最多になりました。1つの世帯あたりの人数は2.15人で、これまでで最も少なくなりました。世界の中での日本の人口の順位は、前回の11位から12位に下がりました。今回の調査に答えた人の割合(回答率)は80.7%でした。
「国勢調査」とは、国が日本にくらすすべての人や世帯について調べる、とても大切な調査です。「世帯」とは、いっしょにくらしている人のまとまりのことをいいます。人口が減り、1つの世帯にくらす人が少なくなっているということは、これからの社会の仕組みにも関わってきます。みなさんが大人になるころの日本がどうなるのか、こうした数字から考えてみることが大切です。
日本で学ぶ留学生が過去最多 40万人をこえる
みなさんの学校や町に、外国から来た人がいることはありませんか。日本には、勉強のために海外からやって来る「留学生」がたくさんいます。日本の文化や言葉、専門の技術を学ぶために、世界中の国から多くの人が日本にやって来ています。
2025年4月30日、文部科学省と日本学生しえん機構(JASSO)は、外国人留学生の数についての調査の結果を発表しました。
それによると、2025年5月1日の時点で、日本にいる外国人留学生の数は408,069人になりました。これは今までで最も多い数で、前の年より71,361人(21.2%)も増えました。
くわしく見ると、大学などの高等教育機関で学ぶ留学生は156,593人でした。専門の技術を学ぶ専修学校では106,829人で、前の年より39.8%増えました。日本語を学ぶ日本語教育機関では140,174人で、30.7%増えました。
出身国で最も多かったのは中国で、131,097人でした。
「留学生」とは、外国から日本に来て勉強する人のことです。「高等教育機関」とは、大学や大学院など、高校を出たあとに学ぶ学校のことをいいます。
日本で学ぶ留学生がこれだけ増えたことは、世界の国々と日本のつながりが強くなっているしるしです。みなさんが大人になるころには、教室や町で外国の人と話したり、いっしょに勉強したりすることが、もっとあたりまえになるかもしれません。たがいの文化を大切にし合うことが、ますます大事になっていきます。