2026年8月8日(土)のこどもニュース
原爆から81年 長崎の平和式典、台風が近づく中でも予定どおり平和公園で開かれます

みなさんは、8月9日がどんな日か知っていますか。今から81年前の1945年(昭和20年)8月9日、太平洋戦争の終わりごろに、長崎の町に原爆が落とされました。たくさんの人が亡くなり、町も大きくこわれました。長崎市は毎年この日に、亡くなった人たちをいたみ、平和への願いを世界に伝えるための式典を開いています。

長崎市は8月6日、原爆が落とされてから81年となる2026年(令和8年)8月9日の日曜日に、「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」を開くことを公式サイトで発表しました。会場は、長崎市松山町の平和公園にある、平和祈念像の前の広場です。式典は午前10時45分に始まり、午前11時45分までの1時間、行われます。今年は台風13号が近づいていたため、長崎市は屋外で開けるかどうかを検討しましたが、風が会場の設備にえいきょうをあたえることはないと判断し、予定どおり屋外で開くことになりました。式典では、まず原爆で亡くなった人の名前を記した帳面が納められ、あいさつのあと、水と花をささげる時間が続きます。午前11時2分には、参加した人みんなで黙とうを行います。続いて午前11時3分から長崎平和宣言が読み上げられ、そのあとに平和へのちかい、児童の合唱、招かれた人たちのあいさつ、合唱「千羽鶴」と続いて、午前11時45分に閉式となります。式典の様子はインターネットで日本語と英語で同時に放送されるほか、出島メッセ長崎と長崎原爆資料館ホールでも見ることができます。また会場では、8月9日の午前7時30分から午後0時15分ごろまで、入場の制限が行われます。
最後に、むずかしい言葉をおさらいしましょう。「原爆」は「原子爆弾」を短くした言葉で、たった一発で町全体をこわしてしまうほどの、とても大きな力を持つばくだんです。式典の名前にある「慰霊」は、亡くなった人のたましいをなぐさめるという意味です。「黙とう」は、目を閉じて静かに、亡くなった人のことを思うことです。「長崎平和宣言」は、長崎市が平和を求める思いを世界に向けて伝えるメッセージです。「平和祈念像」は、平和公園に立つ大きな像で、平和への願いが表されています。戦争や原爆の話は、遠い昔のことに思えるかもしれません。しかし平和は、自然に続いていくものではなく、一人一人が学び、考え、伝えていくことで守られていくものです。式典の様子はインターネットでも見られるので、8月9日の午前11時2分には、みなさんも長崎に心を向けて、平和について考えてみませんか。
日本の調味料が世界で大人気 農林水産物・食品の輸出が過去最高に

みなさんは、サラダにドレッシングをかけたり、からあげにマヨネーズをつけたりしたことがあるでしょう。こうした日本の調味料が、今、世界で人気を集めています。すしやラーメンなどの日本食が海外でブームになり、日本を訪れる外国人旅行者も増えています。日本で食べた味を自分の国でも楽しみたいという人が増え、日本の食べ物を外国に売る動きが大きくのびているのです。

農林水産省は2026年8月4日、2026年1月から6月まで(上半期)の農林水産物・食品の輸出実績を発表しました。輸出の総額は8977億円で、前の年の同じ期間と比べて10.9パーセント、金額にして880億円増え、上半期として過去最高になりました。品目別では、マヨネーズやドレッシング類、タレ、つゆなどをまとめたソース混合調味料が391億円で、前の年の同じ期間より14.9パーセント(51億円)増え、1月から6月の輸出額としてこれまでで最も多くなりました。増えた理由について農林水産省は、アメリカやアジア向けを中心に、日本食への関心が高まったことや、インバウンドと呼ばれる外国から日本に来る旅行者が増えたことを背景に、ドレッシング類やマヨネーズ、日本独特のタレやつゆなどを買い求める動きが広がったためだと説明しています。輸出先は、1位がアメリカで1626億円、2位が香港で1100億円、3位が台わんで882億円でした。
ここで、言葉の意味をかくにんしましょう。「輸出」とは、国内で作った物を外国に売ることです。「ソース混合調味料」とは、マヨネーズやドレッシング類、タレ、つゆなど、いろいろな調味料をまとめた輸出の分類の名前です。「インバウンド」とは、外国から日本を訪れる旅行者のことです。みなさんがふだんの食事で使っている調味料が、今では世界の人々の食事もおいしくしています。日本の食文化がこれからどのように世界へ広がっていくのか、注目していきたいですね。
本名がナルトやのび太? インドネシアの国の調査で日本のアニメ由来の名前がたくさん見つかる

みなさんは、日本のアニメが世界中で人気があることを知っていますか。東南アジアにあるインドネシアという国でも、ナルトやドラえもんなどの日本のアニメが、たくさんの人に愛されています。子どもの名前には、「こんな人に育ってほしい」という親の願いがこめられるものです。インドネシアには、大好きなアニメのキャラクターの名前を、本当に自分の子どもの名前にした親がたくさんいることが、国の調査で分かりました。

2026年8月8日、インドネシアで人口のデータや住民登録の仕事を担当している役所、内務省の人口統計・市民登録総局が、調査の結果を公式サイトで発表しました。この調査は、2026年の上半期(1月から6月)の人口データをもとにしたもので、2億9千万件をこえる住民登録のデータが調べられました。その結果、日本のアニメのキャラクターに由来する名前を持つ市民が、たくさんいることが分かったのです。人数が多かったのは、にんじゃが活やくするアニメに登場する「うずまき」で190人、ドラえもんに出てくる「のび太」が181人でした。続いて「サスケ」が158人、「ナルト」が157人、「うちは」が152人、かいぞくのアニメの主人公「D.ルフィ」が79人、「しんちゃん」が65人、「ボルト」が60人、「ウソップ」が37人、「犬夜叉」が23人、「ドラえもん」が16人、「スネ夫」が8人でした。うずまきとナルトを合わせると、347人にもなります。またインドネシア内務省の人口統計・市民登録総局は、アニメのキャラクターだけでなく、色の名前や国の名前、職業の名前、えいゆうの名前を付ける人もいるなど、名前の付け方がとても多様であることも発表しました。
ニュースに出てきた「住民登録」とは、名前や生年月日、住んでいる場所などを国や役所に届け出て、記録してもらうしくみのことです。この記録があるおかげで、国は人々の生活を支えるいろいろなサービスを行うことができます。今回のニュースは、日本のアニメが海をこえて遠い国の人々にまで愛され、子どもの名前になるほど生活に深く入りこんでいることを教えてくれます。みなさんが大人になるころには、文化を通じて世界の人たちと交流する機会が、もっと増えているかもしれません。名前という身近なものから、日本と世界のつながりを感じてみてください。
地しんにあった熊本の子どもたちに安心の居場所 みんなのこども部屋を開設
2026年7月28日、熊本県熊本地方で「令和8年熊本地震」という大きな地しんが起きました。みなさんは理科で、地しんが土地を変化させ、災害をもたらすことがあると学びましたね。地しんのあと、大人はこわれた家の片づけやひなん生活の準備でとてもいそがしくなります。子どもたちも、学校や遊び場に行けず、不安な気持ちで過ごすことが少なくありません。そこで、子どもたちが安心して過ごせる場所をつくる取り組みが始まりました。
認定特定非営利活動法人カタリバ(本部は東京都中野区、代表理事は今村久美さん)は、7月31日、熊本県の益城町と八代市に、地しんにあった子どものための居場所「みんなのこども部屋」を開いたと発表しました。熊本県災害対策本部の資料によると、この地しんで県内では9105人がひなんし、約4500戸で停電が、約8万戸で水道が止まる断水が起きています。益城町のみんなのこども部屋は、ミナテラス(益城町交流情報センター)で、7月31日から8月27日までの平日、午前9時30分から午後4時まで開かれます。対象は4さいから18さいで、Tableという団体とカタリバがいっしょに運営します。八代市のみんなのこども部屋は、「植柳下二自治公民館」で、8月1日から8月9日まで、午前9時から午後4時まで開かれ、こちらはカタリバだけで運営します。対象は同じく4さいから18さいです。この居場所には、安心できる空間をつくること、子ども同士が交流できる場にすること、保護者の負担を軽くすること、という三つの役割があります。あわせて、カタリバは保護者向けにLINEで相談できる窓口も開きました。また、Carstay株式会社と株式会社CarLife Japanの協力で、キャンピングカーをスタッフが休む場所として活用しています。
ニュースに出てきた「認定特定非営利活動法人」とは、お金もうけのためではなく、社会のために活動していると国などにみとめられた団体のことです。また、今回の取り組みは、内閣府の「被災者援護協力団体」という、災害にあった人を助ける活動に協力する団体を国が登録する制度のもとで行われています。災害は、いつどこで起きるか分かりません。社会科で学んだように、国や町による公助だけでなく、地域でたがいに助け合う共助も大切です。みなさんも、自分の町で災害が起きたとき、子どもや家族のためにどんな助け合いができるか、この機会に考えてみてはどうでしょうか。