2026年9月27日(日)のこどもニュースNews for Sunday, September 27, 2026

台風たいふう25号ごうの大雨おおあめで千葉県ちばけんのていぼうがこわれ、周まわりが水みずにつかる 国くにが専門せんもんチームを送おくることに

台風25号の大雨で千葉県のていぼうがこわれ、周りが水につかる 国が専門チームを送ることに
印旛沼 出典: 国土交通省ウェブサイト

令和れいわ8年ねん9月がつ22日にち、千葉県成田市船形ちばけんなりたしふながたの「干拓かんたく」と呼よばれる場所ばしょで、北きたいんばぬまの「堤防ていぼう」がおよそ100メートルにわたって「決壊けっかい」しました。干拓かんたくは、ぬまなどの水みずをぬいて田たや畑はたけにした土地とちのことです。ていぼうは、川かわやぬまの水みずがあふれないように、岸きしに土つちなどを高たかく積つみ上あげて作つくった土手どてのことです。けっかいは、そのていぼうがこわれて、水みずが外そとに流ながれ出だしてしまうことをいいます。こわれた100メートルは、学校がっこうの25メートルプールを4つ並ならべた長ながさと同おなじくらいです。

台風25号の大雨で千葉県のていぼうがこわれ、周りが水につかる 国が専門チームを送ることに
印旛沼 出典: 国土交通省ウェブサイト

この日ひ、千葉県ちばけんには台風たいふう25号ごうによる激はげしい雨あめがふっていました。ていぼうがこわれた場所ばしょからは水みずが流ながれ出だし、周まわりの広ひろい地域ちいきで「浸水しんすい」のひ害がいが起おきています。浸水しんすいは、あふれた水みずが家いえや田畑たはたなどに入はいりこむことです。

こわれたのは北きたいんばぬまのていぼうだけではありません。同おなじ成田市なりたしの下方したかたを流ながれる角川かどかわでも、ていぼうの一部いちぶがこわれました。角川かどかわは、田たや畑はたけにたまった水みずを北きたいんばぬまへ流ながすための水路すいろで、「農業排水路のうぎょうはいすいろ」と呼よばれています。さらに、いんば郡栄町酒直ぐんさかえまちさかなおを流ながれる長門川ながとがわでも、ていぼうの一部いちぶがこわれていることが確たしかめられました。

北きたいんばぬまのていぼうは、千葉県ちばけんが管理かんりしています。千葉県ちばけんは9月がつ23日にちにこれらのひ害がいを発表はっぴょうするとともに、こわれた場所ばしょを急いそいで直なおすための助たすけを国くにに求もとめました。これを受うけて同おなじ23日にち、国こく土ど交こう通つう省しょう関かん東とう地ち方ほう整せい備び局きょくは「TEC-FORCE」を現場げんばに送おくることを決きめました。TEC-FORCEは「緊きん急きゅう災さい害がい対たい策さく派は遣けん隊たい」とも呼よばれ、大おおきな災害さいがいが起おきたときに国くにから現場げんばに送おくられる、災害対応さいがいたいおうの専門家せんもんかのチームです。

発表はっぴょうの時点じてんで、ていぼうがこわれた場所ばしょの周まわりでは、広ひろい範囲はんいが水みずにつかったままになっています。

2頭とうのパンダが成都せいとからアメリカへ出発しゅっぱつ アトランタ動物園どうぶつえんで10年間ねんかんくらす

2頭のパンダが成都からアメリカへ出発 アトランタ動物園で10年間くらす
パンダ 出典: Photo by Snow Chang on Pexels

9月がつ27日にちの深夜しんや2時じ55分ふん(現地時間げんちじかん)、中国ちゅうごくの成都せいとの空港くうこうから、パンダのために用意よういされた専用せんようの飛行機ひこうきが飛とび立たちました。乗のっていたのは、2頭とうのジャイアントパンダです。行いき先さきはアメリカのアトランタ動物園どうぶつえんで、2頭とうはそこで10年間ねんかんくらすことになりました。中ちゅう国ごく国こっ家か林りん業ぎょう和わ草そう原げん局きょくが発表はっぴょうしました。

2頭のパンダが成都からアメリカへ出発 アトランタ動物園で10年間くらす
パンダ 出典: Photo by Snow Chang on Pexels

出発しゅっぱつしたのは、平平ぴんぴんと「福双ふーしゅあん」です。平平ぴんぴんはオスで、2020年ねん3月がつ17日にちに生うまれました。目めの周まわりの黒くろい部分ぶぶんがこくて大おおきいのがとくちょうです。もう1頭とうの「福双ふーしゅあん」はメスで、2020年ねん10月がつ18日にちに生うまれ、頭あたまのてっぺんにふさのような毛けが生はえているのがとくちょうです。

出発しゅっぱつの前まえには、2頭とうがくらしていた「成都大熊猫繁育研究基地せいとじゃいあんとぱんだはんいくけんきゅうきち」で送別式そうべつしきが行おこなわれました。ここは、パンダを育そだて、子こどもを生うませて研究けんきゅうするしせつです。

中国側ちゅうごくがわは、長ながい空そらの旅たびに備そなえて、しんせんなタケノコや竹たけ、リンゴ、急きゅうな病気びょうきやけがに備そなえた薬くすりを用意よういしました。また、あらかじめ、飛行機ひこうきでの輸送ゆそうに慣なれるための訓練くんれんも行おこないました。飛行機ひこうきの中なかは、パンダにとってちょうどよい温度おんどやしめり気けに保たもたれ、アメリカ側がわの経験豊けいけんゆたかな動物どうぶつの医師いしと飼育員しいくいんが付つきそいました。

アトランタ動物園どうぶつえんに着ついたあと、2頭とうは「隔離検疫かくりけんえき」を受うける予定よていです。これは、病気びょうきを持もちこんでいないかを確たしかめるため、しばらくの間あいだほかの動物どうぶつからはなして調しらべることです。その間あいだ、中国側ちゅうごくがわのスタッフもアトランタに残のこり、世話せわにあたります。

受うけ入いれの準備じゅんびも進すすめられてきました。2025年ねん12月がつから、中国ちゅうごくの専門家せんもんかチームとアトランタ動物園どうぶつえんは、パンダのしせつを直なおす工事こうじについて話はなし合あってきました。工事こうじを終おえたしせつは、9月がつのなかばに現地げんちで確たしかめられています。

中国ちゅうごくとアメリカは、20年以上ねんいじょうにわたってパンダを守まもるための協力研究きょうりょくけんきゅうを続つづけてきました。これまでに共同きょうどうで30件以上けんいじょうの専門研究せんもんけんきゅうを進すすめ、50本以上ぽんいじょうの学術論文がくじゅつろんぶんを発表はっぴょうし、5回かいの出産しゅっさんで合あわせて7頭とうの子こパンダが生うまれています。

遺伝子いでんしは同おなじなのに、かゆがるマウスとかゆがらないマウス

遺伝子は同じなのに、かゆがるマウスとかゆがらないマウス
チリダニ 出典: Gilles San Martin from Namur, Belgium (CC BY-SA / Wikimedia Commons)

広島大学ひろしまだいがくと理化学研究所りかがくけんきゅうしょの研究けんきゅうチームが、2種類しゅるいの実験用じっけんようのネズミ(マウス)を作つくりました。2種類しゅるいのマウスは、持もっている遺伝子いでんしがまったく同おなじで、どちらもダニに対たいしてアレルギーを起おこします。ちがうのは、体からだの中なかで敵てきを見分みわける細さいぼうが持もっている「T細胞受容体さいぼうじゅようたい」という、たった1つの部分ぶぶんだけです。

遺伝子は同じなのに、かゆがるマウスとかゆがらないマウス
チリダニ 出典: Gilles San Martin from Namur, Belgium (CC BY-SA / Wikimedia Commons)

ところが、2種類しゅるいのマウスのひふにダニの成分せいぶんをくり返かえしぬると、片方かたほうのマウスだけがはっきりと体からだをかゆがる行動こうどうを見みせ、もう片方かたほうには見みられませんでした。どちらも同おなじようなアレルギーの病気びょうきの状態じょうたいになったのに、かゆみの現あらわれ方かたにはっきりした差さが出でたのです。

この研究成果けんきゅうせいかは、広島大学ひろしまだいがくの神かぬま修教授おさむきょうじゅらと、理化学研究所りかがくけんきゅうしょの井上貴美子室長いのうえきみこしつちょうらのチームが、2026年ねん7月がつ1日ついたちに発表はっぴょうしました。論文ろんぶんは6月がつ24日にじゅうよっかに、国際的こくさいてきな学術誌がくじゅつし「Allergology International」にのりました。

研究けんきゅうチームが注目ちゅうもくしたのは、「T細胞さいぼう」という細さいぼうです。T細さいぼうは、体からだの中なかに入はいってきた物質ぶっしつが敵てきかどうかを見分みわけて、体からだを守まもるはたらきをします。見分みわけるときに使つかう目印めじるしのような部分ぶぶんが受容体じゅようたいで、その形かたちはT細さいぼうごとに少すこしずつちがいます。

ダニの成分せいぶんのように、アレルギーの原因げんいんになる物質ぶっしつを「抗原こうげん」といいます。研究けんきゅうチームは、ダニのこう原げんに反応はんのうするT細さいぼうから、「核移植かくいしょく」という方法ほうほうでクローンマウスを作つくりました。核移植かくいしょくは、細さいぼうの中なかにある遺伝子いでんしのつまった部分ぶぶんを卵たまごに移うつして、元もとの細さいぼうとまったく同おなじ遺伝子いでんしを持もつ動物どうぶつを作つくる方法ほうほうです。こう原げんに反応はんのうするT細さいぼうからクローンマウスを作つくったのは、世界せかいで初はじめてです。こうして、同おなじダニのこう原げんに反応はんのうするけれども、受容体じゅようたいの形かたちがちがう2種類しゅるいのマウスができました。

2種類しゅるいのマウスのひふにダニのこう原げんをくり返かえしぬると、どちらのマウスにも「アトピー性皮膚炎せいひふえん」に似にた状態じょうたいが現あらわれました。アトピー性せいひふえんは、ひふがかゆくなったり赤あかくなったりする病気びょうきです。マウスの体からだの中なかでは、アレルギーに関かかわる「IgE抗体こうたい」という物質ぶっしつが作つくられ、ひふにはえんしょうを起おこす細さいぼうが集あつまりました。この点てんは2種類しゅるいのマウスで同おなじでした。しかし、病気びょうきが進すすむにつれてはっきりとかゆがる行動こうどうを見みせたのは、片方かたほうのマウスだけでした。かゆみに関かかわるIL-22という物質ぶっしつがひふでどれくらい作つくられるかも、2種類しゅるいのマウスでちがっていました。

2種類しゅるいのマウスは遺伝子いでんしがまったく同おなじで、ちがうのは受容体じゅようたいだけです。そのため研究けんきゅうチームは、受容体じゅようたいのちがいがアレルギーの現あらわれ方かたの個人差こじんさを生うむ原因げんいんの一ひとつになっている可能性かのうせいがある、と考かんがえています。同おなじダニのアレルギーでも、人ひとによって病気びょうきの現あらわれ方かたがちがう理由りゆうを解とき明あかす手てがかりになるかもしれません。