2026年5月22日(金)のこどもニュース
東京都 6月は「かのたいさく強化月間」 デング熱を広げないために
夏が近づくと、公園や家のまわりで「か」が飛び始めます。みなさんも、うでや足をさされてかゆい思いをしたことがあるはずです。「か」はかゆいだけではなく、人から人へ病気を運ぶこともあります。海外では、「か」にさされてうつる「デング熱」という病気で、高い熱が出てくるしむ人もいます。こうした「か」がうつす病気を広げないために、東京都が6月に向けて強化月間を行うと発表しました。
東京都は2026年5月、6月を「かの発生防止強化月間」にすると発表しました。「か」が一気にふえる時期に合わせて、東京都全体で対さくを強める取り組みです。取り組みの中身は次のとおりです。まず、東京都内の187駅以上で、ポスターをはり出します。YouTubeでは動画広告を流します。都営バス4台には、「か」の対さくを書いたラッピングをほどこして走らせます。6月10日には、だれでも参加できる公開講座を開きます。東京都内の25か所で、「か」がどれくらいいるかを決まった点で調べる「定点観測」を行います。さらに、もしデング熱などにかかった人が出たときには、東京都健康安全研究センターで検査を行います。
ここで出てきた「デング熱」は、「か」にさされてうつる病気です。急に高い熱が出たり、強い頭の痛みが出たりします。「定点観測」とは、いつも同じ場所で同じやり方で調べ続けて、数のへんかを正しく比べるやり方です。「か」は、外に置かれたバケツや、植木ばちの下の皿など、ほんの少しの水たまりがあれば卵を産みます。家のまわりの水たまりをなくすだけでも、「か」をふやさない大切な手だてになります。東京都の取り組みを知って、自分の家のまわりを見直してみると、病気から自分や家族を守る大切な力になります。
小学1~3年生のスマホ「自分専用」が初めて3割を超える 東京都調査
みなさんのまわりで、スマートフォン(スマホ)を持っている友だちはどれくらいいますか。最近は、小学校の低学年でも自分専用のスマホを持つ子が増えてきました。東京都は、子どもたちがスマホをどう使っているのかを毎年しらべて発表しています。
東京都の都民安全総合対策本部は、2026年4月23日、都内の小・中・高校生の保護者にたずねた、スマホなどのけいたい機器の利用調査の結果を発表しました。
調査は2026年の1月から2月にかけて行われ、小学1~3年生、小学4~6年生、中学生、高校生の保護者を、それぞれ500人ずつ、合わせて2000人にインターネットを通して聞きました。
発表によると、小学1~3年生で「自分専用のスマホを持っている」と答えた割合は31.8%で、前の年より4.6ポイント増え、はじめて3割を超えました。
ほかの機器では、けいたいゲーム機を持っている子が22.4%、子ども向けのキッズけいたいが20.2%、タブレットが19.4%でした。一方で、何も持っていない子は41%でした。
また、小学校の低学年のうち、およそ25%が「知らない人とSNSでれんらくをとったことがある」と答え、そのうち32.3%は顔や体の写真を送ったり受け取ったりした経験があると答えました。
SNSとは、インターネットの上でメッセージや写真をやり取りできるしくみのことです。便利な道具ですが、知らない人と顔や体の写真をやり取りすることは、犯罪にまきこまれる原因にもなります。スマホは、勉強や友だちとの連らくに役立つ一方で、使い方をまちがえると大きな危険につながります。家の人とルールを話し合い、安全に使うことが大切です。
岡山大学 ウイルスで作ったがんの新薬 国に申しこむ
みなさんは、かぜを引いたとき、ウイルスのせいで体の調子が悪くなった経験があるかもしれません。ウイルスは、ふつうわたしたちの体に悪いはたらきをします。ところが、その同じウイルスを使って、こわい病気である「がん」をやっつけようとする新しい薬の研究が、二十年以上前から続けられてきました。岡山大学はそのうちの一つです。
2025年12月18日、岡山大学と、岡山大学から生まれたバイオの会社であるオンコリスバイオファーマ株式会社、そして薬を売る仕事をする富士フイルム富山化学株式会社が、「テロメライシン(OBP-301)」という新しい薬について、国の厚生労働省に「使えるようにしてください」と申しこんだことを発表しました。
テロメライシンは、2004年に岡山大学が開発した、「腫瘍溶解ウイルス製剤」とよばれる薬です。かぜの原因になる「アデノウイルス」というウイルスの遺伝子を、人の手で作りかえてつくられています。
この薬には、ふしぎな仕組みがあります。「テロメラーゼ」というはたらきが活発に動いているがんのさいぼうの中だけで、ウイルスがどんどん増えて、そのさいぼうをこわします。正常なさいぼうではウイルスが増えないので、体への悪いえいきょうが少なく、安全に使えるよう工夫されています。
この薬の対象は、手術や、薬と放射線を組みあわせる治りょうがむずかしい食道がんの人たちです。米国と日本国内の十七のしせつで行われた第II相の試験では、対象になった人のうち約半分で、食道のがんが消えるという、とても高い結果が得られました。放射線治りょうと組みあわせたときの効果も確かめられています。
薬を売る仕事は富士フイルム富山化学株式会社が担当する予定で、年内にも売り始められる見こみです。
「腫瘍溶解ウイルス」とは、がんのさいぼうだけをこわすように作りかえられたウイルスのことです。「臨しょう試験」とは、新しい薬が本当に効くか、安全かどうかを、たくさんの人に協力してもらって調べるテストです。「厚生労働省」は、薬や病院の仕組みを決める国の役所です。
ふつうは病気の原因になるウイルスを、人のちえで「薬」に変えるこの研究は、岡山大学で長い時間をかけて続けられてきました。手術がむずかしい食道がんで苦しむ人にとって、新しい希望となるかもしれません。みなさんが大人になるころには、もっといろいろな病気が、こうした新しい仕組みの薬で治せる時代になっているかもしれません。
ニューヨーク市 ワールドカップのチケットを1まい50ドルで売り出し
2026年6月から、サッカーのワールドカップが始まります。今回のワールドカップは、アメリカとカナダとメキシコの3つの国でひらかれます。その中でも、アメリカのニューヨーク市の近くにある「メットライフスタジアム」では、決勝戦をふくむ大切な試合がたくさん行われます。しかし、ワールドカップのチケットはとても高くて、ふつうの人にはなかなか買えません。
2026年5月21日、ニューヨーク市のマムダニ市長と、大会を運営する「NYNJ Host Committee」というそしきは、市民に向けたうれしい発表をしました。ワールドカップのチケット1,000まいを、1まい50ドル(日本のお金で約8,000円)という安いねだんで売ることに決めたのです。
このチケットで見られるのは、メットライフスタジアムで行われる7つの試合です。よせんが5試合と、決勝トーナメントが2試合あります。さらに、スタジアムまでの行き帰りに、無料でバスにも乗れます。
申しこめるのは、ニューヨーク市に住んでいる15才以上の人だけです。ちゅうせんは2026年5月25日の午前10時から5月30日の夜中までで、当せん者には6月3日に知らせが届きます。1人が1日に申しこめるのは1回までで、1日に集まる申しこみの数は50,000件までと決められています。当たった人は、自分とつれの分のあわせて2まいまで買うことができ、チケットを他の人にゆずることはできません。
マムダニ市長は、ハーレムにある「リトルセネガル」というアフリカから来た人が多く住むまちで、地いきのリーダーたちにかこまれてこの発表をしました。
ワールドカップは、4年に1度ひらかれるサッカーの大きな大会です。今回は出場する国の数が大きく増え、6月から世界中の人が集まります。ニューヨーク市のこの取り組みは、お金持ちでなくても世界の大きな大会を楽しめるようにという、市民へのおくり物といえます。みなさんも、テレビでワールドカップの試合を見るとき、世界のいろいろな人が楽しめるように工夫されていることを思い出してみてください。