2026年7月31日(金)のこどもニュース
熊本で地しんが続く 気象庁が強いゆれと危険な暑さに注意を呼びかけ

日本は世界の中でも地しんが多い国です。理科の学習でも、火山のふん火や地しんによって土地が変化し、災害が起きることがあるので、備えが必要だと学びます。7月28日の夕方、熊本県で大きな地しんが起き、その後もゆれが続いています。そこで国の役所である気象庁は、地しんの様子とこれからの注意点を続けて発表しています。

気象庁は令和8年7月31日16時に、「令和8年熊本地震」についての6回目の発表を行いました。それによると、7月28日16時27分ごろ、熊本県熊本地方でマグニチュード7.1の地しんが発生し、宇城市と氷川町で最大しん度7の強いゆれを観測しました。この7.1という数字は速報の値で、あとで見直されることがあります。
その後も地しんは続いていて、31日15時現在で、しん度1以上のゆれを感じる地しんは299回起きています。内訳は、しん度5弱が4回、しん度4が15回、しん度3が40回、しん度2が88回、しん度1が152回です。時間ごとの回数をまとめた表によると、31日午前9時までの合計は294回で、30日から31日午前9時までの間だけでも63回起きました。さらに31日の12時から15時の間にも、最大しん度1や2の地しんが合わせて6回発生しています。
気象庁は、地しんが発生してから1週間程度は、最大しん度7程度の強いゆれをともなう地しんに注意するよう呼びかけています。あわせて、31日の昼の時点での熊本県の天気の見通しも発表しました。向こう1週間は最高気温が35度以上の日が続く見通しだとして、「危険な暑さがしばらく続くため、熱中症などの健康管理に注意してください」と呼びかけています。
ここで、ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「マグニチュード」は、地しんそのものの大きさ(規模)を表す数字です。「震度」は、それぞれの場所でどれくらい強くゆれたかを表すもので、同じ地しんでも場所によってちがいます。「熱中症」は、強い暑さのせいで体の中の水分や温度の調節がうまくいかなくなり、めまいや頭痛などが起きることです。熊本県の人たちは、地しんと危険な暑さの両方に気をつけて過ごさなければなりません。そして、地しんはいつどこで起きるか分かりません。社会科で学んだように、国や県の取り組みだけでなく、家庭での備えも大切です。このニュースをきっかけに、水や食料の準備、家族との連らくの方法など、自分の家の備えについて話し合ってみてください。
うさぎの島でイノシシが生きたウサギをおそう 原因は観光客のえさのやりすぎ

広島県竹原市の大久野島は、たくさんのウサギとふれ合える「うさぎの島」として人気の観光地です。島には外来種のアナウサギが数百ぴきもすんでいて、多くの観光客がえさをあげてきました。しかし、人が野生の生き物にえさをあげすぎると、島の生き物どうしの関係が変わってしまうことがあります。今回、そのことを示す研究が発表されました。

福島大学のかねこしんご教授らの研究チームは、くれ工業高等専門学校の小倉あさみさんや絵本作家のこんどうえりさんらと協力して研究を進め、2026年7月30日、国際学術誌『Journal of Ecotourism』にその成果を発表しました。研究のきっかけは、2024年3月5日の午後3時ごろ、大久野島のフェリー乗り場の近くで見られたできごとです。イノシシが、争っていた2ひきのオスのウサギのうち1ぴきをおそい、鼻先で転がして石段に打ちつけた後、森林の中へ運んでいく様子が確認されたのです。2017年にも同じようなできごとが見られたという情報があります。イノシシが動物の死体を食べることはこれまでも知られていましたが、健康な生きた動物を自分から積極的に捕食した事例は、これまで確認されていませんでした。研究チームは、観光客が持ちこんだえさの食べ残しやウサギの死体がイノシシの食べ物になっていること、島の中にとても多くのウサギがすんでいることが背景にあると考え、観光客のえさのやりすぎでウサギの数が増えたことが、イノシシによる捕食を引き起こした要因であることを明らかにしました。
ここで、むずかしい言葉を説明します。「捕食」とは、生き物がほかの生き物をつかまえて食べることです。「外来種」とは、もともとその場所にいなかったのに、人によって運ばれてきてすみついた生き物のことです。理科で学んだように、生き物は食べる・食べられるの関係でつながっています。人がえさをあげすぎると、その関係やバランスが変わり、思いがけないことが起こるのです。野生の生き物とふれ合うときは、勝手にえさをあげないなどのルールを守ることが、生き物と人の両方を守ることにつながります。みなさんも観光地で動物に出会ったら、どのように関わるのがよいか、考えてみてください。
男性の育児休業、初めて50パーセントをこえました

みなさんの家では、赤ちゃんが生まれたとき、だれが子育てをしていますか。日本には、子どもが生まれたときに、働く人が仕事を休んで子育てに専念できる育児休業というしくみがあります。これまで日本では、育児休業を取るのは女性が多く、男性はなかなか取りにくいと言われてきました。そこで国は、男性も女性もともに子育てと仕事を両立できる社会を目指して、毎年、全国の会社の様子を調べています。

厚生労働省は2026年7月31日、「令和7年度雇用均等基本調査」の結果を公表しました。この調査は、令和7年10月1日現在の様子を調べたもので、育児休業については、令和5年10月1日から令和6年9月30日までの間に子どもが生まれた家庭で、働く人がどれくらい育児休業を取ったかをまとめています。調査は全国の会社6000社と、6300の事業所(会社の工場や店など、実際に人が働く場所)を対象に行われ、会社からは3077社(回答率51.3パーセント)、事業所からは3291事業所(回答率52.2パーセント)の回答がありました。その結果、育児休業を取った男性の割合は50.9パーセントで、前の年度の40.5パーセントから10.4ポイント増え、初めて5割をこえて過去最高になりました。女性の割合は88.3パーセントで、前の年度の86.6パーセントから1.7ポイント増えました。また、会社の管理職のうち女性がしめる割合は、部長相当職で9.2パーセント、課長相当職で13.2パーセント、係長相当職で20.9パーセントでした。
ここで、ニュースに出てきた言葉をかくにんしましょう。「育児休業」とは、子どもを育てるために、働く人が法律にもとづいて一定の期間、仕事を休むことができる制度です。「管理職」とは、部長や課長のように、会社の中で多くの人をまとめる役割を持つ仕事のことです。「ポイント」は、パーセントとパーセントの差を表すときに使う言い方です。今回の調査で、男性の育児休業を取る割合が初めて半分をこえたことが分かりました。一方で、管理職にしめる女性の割合はまだ低く、課題も残っています。男性も女性も、子育てと仕事の両方を大切にできる社会をつくることは、みなさんが大人になって働くときの毎日にもつながっています。