2026年8月14日(金)のこどもニュース
千葉県の14の市に大雨特別警報 直ちに命を守る行動を

夏は、台風や急に強く降る雨によって、大きな災害が起こりやすい季節です。理科で学んだように、台風や大雨は、土砂くずれや、川の水があふれる災害を引き起こすことがあります。そのため日本では、大雨の危険の大きさを1から5までの数字で表す、けいかいレベルという仕組みを使って、人々にひなんを呼びかけています。その中で最も危険なのが、レベル5です。

令和8年8月13日、気象庁と国土交通省は、千葉県の千葉市、市川市、船橋市、松戸市、佐倉市、習志野市、かしわ市、市原市、八千代市、我孫子市、かまがや市、四街道市、印西市、白井市の14の市に、けいかいレベル5にあたる大雨特別警報を発表しました。気象庁は、この雨を「これまでに経験したことのないような大雨」だと説明しています。そして、土砂災害のおそれがある場所や、水につかるおそれがあるとされている場所では、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高いとして、「命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況」だと警告しました。
また気象庁は、大雨特別警報の発表を待つのではなく、すでに出されているひなんの情報に直ちに従うように呼びかけています。ふだんは災害が起きないとされている場所でも、最大級のけいかいが必要だとしています。さらに気象庁は、今後、大雨特別警報が発表される市町村が増える可能性があるとしています。
ここで、難しい言葉を説明します。「警戒レベル」とは、災害の危険の大きさと、とるべき行動を1から5の数字で表す仕組みで、数字が大きいほど危険が大きいことを表します。「大雨特別警報」とは、気象庁が出す大雨についての情報の中で最も強いもので、けいかいレベル5にあたり、命に危険がせまっていることを意味します。大雨は、いつ、どこで起こるか分かりません。社会で学んだように、災害から命を守るには、国や市の助けである公助だけでなく、家庭での備えである自助も大切です。ひなんする場所や、どのタイミングでひなんするかを、家族と話し合っておくことが、自分の命を守ることにつながります。
クマをひきよせないで 夏休みを前に、おくたま町の師岡町長が観光客と報道機関にお願い

夏休みになると、川遊びやキャンプ、バーベキューを楽しみにしている人が多いと思います。東京都の西のはしにあるおくたま町は、たま川の上流にあり、山や川の自然がとても豊かな町です。都心から電車で行けるため、毎年たくさんの観光客が訪れます。しかし、この町の山にはツキノワグマというクマがすんでいて、クマは人の食べ物やごみのにおいにひきよせられる性質があります。そこで、夏休みを前に、おくたま町の師岡町長が、観光客と報道機関に向けてメッセージを発表しました。

令和8年(2026年)7月14日、おくたま町の師岡町長は、町役場の観光産業課を通じてメッセージを発表しました。おくたま町では、5月17日に小中さわ林道の終点の先で、登山客がツキノワグマにおそわれて重傷を負う事故が起きています。メッセージの内容は大きく二つです。一つ目は、報道機関へのお願いです。クマのニュースが必要以上に大きく伝えられると、町全体があぶない場所だと思われて、観光客が減ってしまうおそれがあります。そのため師岡町長は、行きすぎた報道をひかえてほしいとお願いしました。二つ目は、観光客、とくにバーベキューを予定している人への呼びかけです。たま川の支流ぞいにあるキャンプ場やバーベキュー場を予約したうえで利用し、クマをひきよせないように、ごみは必ず持ち帰るか、各しせつのごみ収集を利用してほしいと呼びかけました。町内には、氷川キャンプ場や川井キャンプ場のような、町がつくって民間が運営するしせつのほか、民間のキャンプ場もたま川の支流ぞいにたくさんあります。観光しせつでは、クマをひきよせるえさやごみを取り除くなどの安全対策が行われています。川は本来だれでも自由に使うことができますが、大人数でのバーベキューやキャンプをするときは、予約制のしせつを利用し、ごみを持ち帰るように、おくたま町はお願いしています。また、同じ7月14日には、東京都自然公園利用ルールに、クマに関するルールが追加されました。長さわ背りょうと呼ばれる、山の上に長く続く地形の周辺にある登山道は、7月18日に規制が全面解除される予定です。
ニュースが行きすぎて伝わり、実際よりもあぶない場所だと思われて、観光地のお客が減るなどの損害を受けてしまうことを「風評被害」といいます。師岡町長のメッセージは、クマから人の安全を守ることと、この風評被害から町を守ることの、両方を考えたものです。ごみを持ち帰ることは、クマを人の近くにひきよせないための、だれにでもできる大切な行動です。自然の中で遊ぶときにルールを守ることが、自分の安全を守り、クマと人が共にくらせる未来につながります。みなさんも夏休みに山や川へ出かけるときは、師岡町長のお願いを思い出してみてください。
あそ山でふん火けいかいレベルが3に引き上げ 火口の近くに入れません

みなさんは、理科の学習で、火山のふん火や地震が土地の様子を変え、災害をもたらすことがあるので、備えが必要だと学びましたね。日本は火山の多い国で、九州の熊本県にあるあそ山も、いまも活動を続けている火山の一つです。あそ山には夏休みに多くの観光客が訪れますが、いま、このあそ山の活動が活発になってきています。

気象庁の福岡管区気象台は、令和8年8月14日の15時45分、あそ山に火口周辺警報を発表し、ふん火けいかいレベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。あそ山でいま活動しているのは、なかだけと呼ばれる山です。8月12日の19時ごろから、火山性びどうという地面の細かいゆれがだんだん大きくなり、14日の15時すぎには、なかだけの西側の山腹にある観測点で、南北方向のゆれの1分間の平均の大きさが、4マイクロメートル毎秒をこえました。また、現地調査では、火山から出るガス(二酸化いおう)の量が1日あたり2000トンをこえ、前回8月6日の調査のときの1200トンから急に増えたことが分かりました。気象庁の福岡管区気象台は、なかだけ第一火口からおおむね2キロメートルのはんいでは、ふん火にともなって飛んでくる大きなふん石や、火さい流にけいかいが必要だと発表しています。対象となる市町村は、熊本県のあそ市、高森町、南あそ村です。
ここで、むずかしい言葉を説明します。「噴火警戒レベル」とは、火山の活動の様子に合わせて、どこがどれくらい危険かを5段階で示すものです。レベル3の入山規制では、危険な山に入ることが規制されます。「火山性微動」は、地下でマグマや火山ガスなどが動くときに起こる、地面の細かいゆれのことです。「二酸化硫黄」は火山ガスにふくまれる気体で、その量の変化は、火山の活動の様子を知る手がかりになります。「火砕流」は、高温の火山ガスや火山灰、石などがひとかたまりになって、山の表面をとても速く流れ下る現象で、大変危険です。日本には多くの火山があり、その近くでくらしたり、観光で訪れたりする人がたくさんいます。気象庁が出す情報に気をつけて、危険なはんいには近づかないこと、そしてふだんから災害への備えを考えておくことが、自分の命を守ることにつながります。